てとやらま

小沢剛さん道中記1

2007年5月15日から21日にかけて、小沢剛さんのアシスタントとして釜山・対馬に行ってきました。これはその時の記録。
もともとは遠藤水城のアメリカ滞在中の時のブログMAD/ENDの掲示板用にまとめたものですが、ここにはもう少し詳しいもおをあげておきます

アシスタントは私を含め3名で、他二人は東京芸大の学生と卒業生。
年も同じくらいでわきあいあいと。
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■15日
福岡から参加の私は博多港から一人高速船に乗り(こんなのはじめて乗った。釜山まで3時間弱の船旅。近いなー釜山って)、釜山港からタクシーで宿泊先の海雲台(ヘイウンデ)にあるユースホステルへ。(ユースホステルといっても普通にちょっと高いビジネスホテルみたいな感じ。そして韓国のタクシー代はものすごく安い!) 夜の10時ごろに小沢さん達東京組(飛行機で釜山へ来た)と合流。ごはんを食べながら明日からの予定について確認をする。
私はここでお金をまかされて、以後、活躍。
お金の管理ができるって貴重だよ~と 言っていた。

今回の目的は
18日の移動日を挟み、15日に現地(釜山)集合。16・17と釜山の海岸で、19・20は対馬の海岸で漂流物のペットボトルをひろうこと。
ここで拾われたペットボトルは、その後中国天津のリサイクル工場へ送られ、絨毯になります。この絨毯、試作品を見せてもらいましたが、ペットボトルとは思えないほど、上質な毛並みをもったものです。
リサイクルの過程で、ペットボトルはチップにされ、何度も何度も洗浄されますが、やはりそれでもどうしても取れない付着物があって、それによってできあがる絨毯の色も変わってくるのだとか。今回は何色になるのでしょうか。

今回の作品は、写真と、拾っている時のドキュメント、そして絨毯の3点で構成される予定で、9月からのルクセンブルグでの展覧会で発表されます。
キュレーションはホウ・ハンルー。

しかしこの作品はこの展覧会のための作品、というわけではなくて、2年前から動き出したプロジェクトであるそうです。始まりは、ネパールの、佐野さんから。

■16日
朝7時に集合。さっそく海雲台の海沿いを散策。ユースホステルのあるこのへんは、私立美術館や、アクアリウム、映画撮影スタジオなどもあり、文化的な都市として開発中のようで、高層ビルがボンボン建設中。それに合わせて新しい道路も建設中。曇りの日は霧が出るのか、周りがかすんで見える。(でも、これって排気ガスとかじゃね?っていう疑問もあり。中国も近いし。出発の前日・前々日と温かく風の弱い日の続いた福岡では、連日光化学スモッグが発生するというニュースが流れていて、その一因として中国の工場地帯から排出された排気ガスとか汚染物質が、気圧の流れといっしょに流れてくるからだ という話があったのです。空気、海、風。やっぱお隣さんなんだな、というのはこのプロジェクト中にも何度も実感することになります。まあ韓国のは本当に霧なんですけどね。)


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海沿いを土嚢袋をいくつも提げて散策。
岩の間、テトラポットの間、ゴミとゴミの間にペットボトルを大量に発見し、取る。手をのばして取る、足をのばして取る、テトラポットのすきまに上半身つっこんで取る。体力勝負。
しかし、そんなに移動してもいないのに、かなりの量が取れて、時間もさしせまってきたので 終了。コンビニで朝ごはんを買って、集めたペットボトル(60×90の土嚢袋4袋ほど)をホテルへあずけ、昨日打ち合わせをしておいた 環境系NPOの事務所へ向かう。

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はじめにアシスタントの話を聞いた時は、チンタオ・釜山・対馬の海岸で拾う、ということだったので、場所的に海を介してのやりとりとか、近隣の国との関係だとか、環境問題だとか、そういうものを想定していたんですが、どうも、そういう場所限定のものではないようです。
今回場所として釜山・対馬を選んだのは、情報を手にいれやすい所だったからで、日本付近とか、得に場所を限定したものではないとのこと。この「情報を手にいれる」というのがほんっとに大変なことで、観光地であればなおのことそうですが、どこに、どんなゴミが集まるか、なんて何を調べても出てこない。
むしろ隠される。
この情報を集めるのにとても苦労されたそうです。結局 友人からはじまり、人から人へと繋がって、富山で海洋調査をされている方にいきつき、そこから今回韓国で案内をしてくださるNPO法人や、対馬市役所の廃棄物対策課の方に繋がったそうです。 

今回釜山で案内をしてくれるのは、KFEMという組織で、韓国の環境につてのプロジェクトはもちろん、日本、特に九州とかかわりを持っていて、和白(福岡)や、水俣(熊本)などでも支部がある・・か、日本の組織と協力してかそのへんはよく聞き取れなかったのですが、活動しているらしい。大掛かりな海岸清掃活動などもしていて、どこでどの位のゴミがあるか、またそれはどこから流れてくるのか、という資料も見せていただいた。

10時半に事務所に集合し、少しミーティングをしたあと、NPOのスタッフ3人とともにワゴンで出発。海岸をまわってペットボトル集め。
ものすごい量のペットボトルが。やはりビーチとか、観光地などは、清掃の人が掃除するので、ペットボトルもゴミもないのですが、ちょっと中に入ったり、人が来ないところへ行くと、たくさんのゴミやペットボトルや船の残骸や、発泡スチロールがぼろぼろになったもの、何かをもやした跡が。
何ヶ所か海岸を回って用意してきていた1トン袋がいっぱいになるくらいまで拾ったころ、お昼。(アヒル料理がおいしいと評判の店らしい。トイレで韓国に住んでいるという日本人に会って、彼女は「観光ですか?」とちょっとびっくりしていた。どうやら、おいしいけど観光客にはほとんど知られていない、穴場の名店らしい・・・。ここのマッコリ(初めて飲んだ)がものすごくおいしかった。その後市販のものも飲んだけど、市販のものとは色が違う!)
ここで韓流とかぺ・ヨンジュンがなぜおば様に受けるのかとか、映画や本の話でもりあがる。スッキョンが映画好きで「ジョゼと虎と魚たち」ものすごくいいよね!と言っていた。あと、宮崎はやお。「彼は天才だよー」と小沢さん。ジン・ソクさんは、私が辛い辛い言っていると、笑っていた。
(辛いのは好きなんだけど、うっかり食べた青いトオガラシがものすごく口の中でひりひりした。でもジャンはものすごくおいしい。)

その後、雨が降ってきたので、今日のペットボトル拾いはここまでにして、ホテルへ。
ホテルの外(の目立たない場所)でペットボトルを潰す作業をする。あまりにも汚れがひどいもの(海草や虫の死骸やゴミなどがひっついたり中に入ったりしてどろどろになっているもの)は水で荒って潰す。(これは小沢さんが素手でやってたんだけど、あとから手にアレルギー反応が出ていた・・・)

部屋に戻って(しかし、ペットボトルからの匂いがものすごく臭い・・)しばらく休憩したあと、写真を撮るためにセッティング。
チンタオでもそうだったらしいのだが、拾ったペットボトルを窓に貼りつけ、写真をとって作品にする。なぜ窓に貼るかというと、外の景色が透けて見えるからなのだそうだ。
美しいし。

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道中 ビデオでたくさんの映像をとった。
このときの 作業風景も とってある。
搬入の様子とか搬出 準備の記録ってすごく 面白いと個人的に思う。
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by tetoyarama | 2007-05-25 00:18 | oyama
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