てとやらま

6/21-6/29

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YCAMにて 大友良英さんの展覧会にあわせた制作ボランティアに参加。

YCAM5周年ということで
7月から2期にわけて いくつかの展覧会が行われる。
その中で今回参加したのは Without recordsという展示の制作スタッフ。
スタッフというよりかはワークショップだ。

山口市内から、各地から集められたポータブルレコードプレーヤー160台。
レコードは本来記憶という意味がある。
音楽の入ったレコードも、盤面に刻まれているのは記憶だ。
今回はこの記憶の部分(レコード)をとりのぞいた状態で、レコードプレーヤーそのものが持つ音を引き出すための加工をほどこすというのが
作業内容。ゆえに without records
本来レコードを聞くためのプレーヤーだけど、現在このようなレコードプレーヤーはほとんど生産されていない。
見る人はある懐かしさや自分に記憶とともに この展示を見るだろう。でも そのプレーヤーはプレーヤーとして展示がされていて、そこに記憶はのっかっていない。

プレーヤーにレコードをのせないまま 電源を入れると、
それだけでフィードバックするものや、
回転させると ターンテーブル自体がリズムを刻むものもある。
このプレーヤーの 一番いい(と思う)音を探して その音がいつも出るように
加工する。(加工といっても針が動かないようにするだけ。少し見栄えも考えつつ。)


そのたくさんのプレーヤーたちを1階ホワイエに設置
前回仙台メディアテークでおこなったときは66台だったのだが、今回は100台をこえるプレーヤーが 並ぶ。
仙台の時ほど整然とは並んでおらず(仙台は四角形を基調にして、整然と並んでいた)。そして一番違うのが、システム的な面。
YCAMの優秀なエンジニアによって、すごく面白いシステムがくまれている。
ランダムに電源が入り、一日のうちで同じように鳴ることはない。
時にまるで風が吹き抜けていくかのように、音の群れが通りすぎる。
(これは 中に居ると本当に面白い。)

イメージは森。
高い木低い木いろいろなものがあり、それぞれがそれぞれの葉音をたてている。


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この展示において美術的な面というか
配置や加工の判断、全体的なクオリティを担当しているのは青山泰知さん。
彼は仙台でレコード屋をしているが、DJでもあり、画家でもあるそうだ。

大友さんは音に関する判断はするが、その他の配置などはほぼ青山さんにまかせている。
思えば同時に制作されていた カルテッツも、そもそもセッションなどもそうなのだけど、それぞれがそれぞれの仕事をしてそれを大友さんがゆっくりとまとめていくというか、全体の方向をきめる感じで、一人一人の自由度というのはかなり高い。と思う。
それだけそれぞれが確かな技術をもっているという信頼があるからそういった作り方ができるのだろう。
オーケストラだな。

どの作品においても、大友良英は指揮者でありコンポーザーだなと思った。

8月の23日からは高嶺格さんとのインスタレーションも公開される。
こちらはどうなるのだろう。

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ボランティアは山口市内からの参加もちらほらあったが ほとんど県外からの参加者が多いことにびっくりした。
そのへんが YCAMの弱さでもあると誰かが言っていたが
その一方で中学1年生にして自分で電子工作をして楽器(?)を作っている子なんかもいて、
(オープニングライブでは大友良英とセッション。堂々の演奏を見せた。ほんと。)
そういう子がいることに YCAM5年の歴史を感じる。

市街からの参加者も、特に大友良英ファンです!という人ばかりでもなくて
音響衝撃法の研究をしている子や
中国古代哲学の研究をしている方や
イベント企画している人、
占いがものすごい人、
IAMASの学生なのに「これからは生音っすよ〜」という若い子
などなど 
個性的な面子。
仙台での展示にも参加していた人なども集まり、そのほとんどは遠くからなので連日泊まりがけで参加していて(実際に私も10日ほど泊まりがけだった。)、スタジオイマイチでの朝まで人生相談や(たくさんいい言葉をいただきました)
毎日の打ち上げ、など、もりだくさんだった。

その中で ひとりひとりと色々な話をできたことは 本当に大きい。

ワークショップの中でも、飲み会の中でも、
いろいろな話をすることができたし、真剣な話から、世間話まで 色々な話をしたし
いろんなことを知ることができた。アドバイスももらった。たぶん普通に生活していても、関わることのない人たち。

なんだかこういうボランティアなどに参加して
ボランティアばかりして・・・とか、
なんだかよく分からないけど「がんばり屋さんやね」と言われたりするし、ボランティアばかり・・・ていうのは自分でも少し思う。
(がんばり屋さんっていうのは、自分が好きで参加してるわけで別にがんばってるわけじゃないから分からないけど)
けど、こういうのに参加して、いろんな人と出会えること その作家の、演奏や作品だけ見てても分からなかったりするところ、どんな風に考えているのか どんな風にいろいろなものを見ているのかを
見ることができるというのが
一番面白いところだし、だから参加している。
こういう制作のものでなくても、イベントができていく過程なんかも興味深い。

そして普段会えない人に出会える ということが ほんとにすごく面白いなと思った。
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by tetoyarama | 2008-07-01 11:55 | oyama
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