てとやらま

12月24日  梅田哲也パフォーマンス「ガーデニング入門」

参加者を募集して、作家を含めた10人でのパフォーマンス。集まったのは私や、水戸から参加の人や、smtボランティアスタッフ、偶然サイトで知った人などの9人。作家より今日の流れと指示が書かれた紙が一枚ずつ配られ、開始1時間前から軽くリハーサルをして本番。
リハーサルといってもそれは、今回使う「カマ」という楽器の音が出るしくみの説明や、動きのザラっとした確認のみで、あとは割と自由に動く。
指示書きは あまりにも自由にやるとぐちゃぐちゃになっちゃうから、少しだけ規則を与ようと思ってとのこと。らしい。

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4:移動する間は音をよくきく。音の波のゆらぎや、他の音との干渉を聞き逃さないよう、注意深く。動いてる人はすぐに別のところへ行く必要はなく回り道をしてもよい。他の人のカマの音と干渉し音が変化しているのを感じたら立ち止まる。
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カマというのは、筒を、網を一枚挟んでつなげたような楽器で、水と火と米を使って音を出す。圧力の差によっておこる振動から音が出るのだけど、筒の長さによって音の高さは変わるが、けっこうな低音の分厚い音が出る。音がでかいわけじゃない。と思う。でも響く。低音の振動というのは不思議なもので一見そうも思わないんだけど、実はかなり響くというか、振動が伝わるらしい。ベースとか。

指示書きをもらった段階では、ダンスや演劇のようだなと感じた。高嶺展が舞台セットのようなのともあいまって。
ある規則で順々に入れ替わり、場所も道具も交差していく。音も波もゆらゆら移りかわる。うまく言えないけどフリータイムのリーディング公演見たときを思い返した。
出演者が交互に端から真ん中へ、端へ、またその逆へ動く。
出発したときと 帰ったときそのキャラクターもいつのまにか別のキャラクターになっている。
セリフも動きも含めて。

カマを持った人が順々に展覧会会場にはいってくる。音をききながら、カマが鳴り止んだり鳴りだしたりするのを合図にゆっくりと歩いて場所を交代する。
実際には音をききながら動いた人が カマ同士の音がお互いに干渉するときにおこるモジュレーションを感じながらとか、カマ同士をちかづけて遊びながら、移動する音やゆらぎを注意深く聞きながら各々が自由に交差していく。
ゆっくりと。
その間もツアーは順次、というかいつもの3倍の頻度で行われ(いつもは40分ごとのところを15分か20分ごとのツアーになっていた。
ツアーに組み込まれたアテンドさんや観客の動きを合図にする行動もあったりして
どんどん出演者がふえていき音も展示室内のいたるところでおこり、ゆらゆらと動いたり増えたり減ったりする感じ。

すごく長い間遊んでいたと思ったら実際には7時20分くらいからの40分弱。
早くなっていく太鼓(実際にはトタンを叩いていた)に会わせてカマの音をとめ、とまった人から音にあわせて単発の「ハ」を出し続けて、全員が「ハ」になったら終わり。

梅田くんのライブはこの一年で何度か見る機会があった。いつもそうなのだが、見ているお客さんもライブが進むにしたがって、興味のままに装置やカマをのぞきこんだり、ある時は自分も触ってみたりして、
そのうち誰がお客さんなのか誰が演奏者なのかも分からなくなっていく。この回も、会場の展示とあいまって、誰が作家で誰が観客で誰がパフォーマンスをしているのかわからなくなっていく。そもそもそんなことはどうでもよいことで、ただ音だけが会場を充たして、引いたり満ちたりしていた。もちろん このパフォーマンスの内容が、特定の技術や知恵に裏打ちされたものでないことも、原因の一つだろう。
お客さんもパフォーマンスもその会場空間全部が一つの舞台のようでした。

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打ち上げに少しだけ参加して、23時55分発のバスで東京へ。朝5時半新宿に到着。
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by tetoyarama | 2008-12-24 23:55 | oyama
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