てとやらま

2008年 12月 06日 ( 1 )

12月06日  江上計太 END アーティストトーク

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対話者はテトラの三嶋さん。
作家であること と、これまで江上さんは定職につくこともなく30年ほど制作をしながら生きてきたわけで、それはいったいどういうことなのか、という話。お金についての話から、作家としての意識についてまで、本当によいトークイベントになりました。へたしたらこの後予定されていたEKMKMEよりも充実した内容だったかも。かもじゃなくてそうだな。。。
このトーク内容はテープおこしをしたので後々カタログに収録されるかもしれません(未定)

福岡みたいな地方で作家活動を続けるということ。どんどん人口はへっていってて とくに面白い状況でもない、でも美術業界みたいなものがなにげにあったりして、よくわからない(でもこれって実はどこでもある。福岡だけじゃなくて。んでそこがにぎわっているかどうかはそう見えているかどうかってだけで、じつは単純に人口の違いだったりもするのかもしれない。あとやっぱりその都市に芸大があるかないかっていうのは結構違うなあと最近思う。芸大があったりすると作ってるひとも多いわけで、発表する人もおおいし、「作ること」が身についているというか、みんな作っているという状況が当たり前の人が多いので、続ける人も多いんじゃないだろうか。)。ここで制作して 買う人もいないし 作ることで生きていける人なんていやしない。作家として外に出るきっかけも特にない。それを願う人は自分で東京へいくべきかもしれない。
そんなとこで作品を作って で30代になったら、そろそろ結婚しなきゃなーとかって 作ることをやめて就職なり安定したりする。そんなことが簡単に想像できる。明日はあるのか!?

(しかしその一方で北九州国際ビエンナーレをはじめたAIKのART ONLINEのように、地方性をみつめながらあえてそこから飛び出ようとする考え方とか、東京を無視して世界に目をむけてる人たちもいることを 忘れてはいけない。)

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江上:あのたとえばジョイディビジョンがね、あいつらはマンチェスターのグループだと、僕ら言うじゃん。それと同じようにね、僕は福岡の美術家だと言われたいなっていうことなんですよ、単純に。
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江上:それはなんだろう。まあたとえでいうとね、僕は、ある思想とか理念とかそういうものがあったとして、それを例えば、重い思想か軽い思想か、重いか軽いかでいえば、普通でいえばさ、重厚なものが評価されるわけで、だけど僕はそうは思わなくって。要するに軽薄で軽いやつ、そういうもののほうが、より、まあ、かっこいいかもしれない、っていう判断があるわけですねどっかに。要するに重たさに走ると続かないっていうか。挫折するに違いない。軽いものに向かう。それは持続させるのに一つの考え方としてはあるんじゃないかな。要するに重たさと軽さでいえば軽さをとる、それと、深さと浅さみたいなことでいえば、これも普通に考えれば深遠な思想ほど評価されるわけだけれど、それも重たさと同じで、深淵なものに向かうとね、途中でまた挫折する。要するに深くて狭くか、広く浅くいくかっていったら、広く浅くのほうが絶対良いという風に思う。広く浅くやったほうが中続きするじゃないけど、そういう風に思う。それともう一つ、高いか、高さか低さか、っていうところでいえばね、これだけはね高さを、高さを絶対に指向しなきゃだめだ。

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要するにね、高いものを目指す。これだけはね絶対捨てたらいけない。これだけがある意味のアーティストとしての、倫理なの。

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このトークのあと、みんなでお酒をのみながら歓談。ココからが本番か という感じで。
ちょうどトークをききにきた鈴木さんと斉藤さんと、三世代の作家がそろい、テトラの安部さんもいて、貴重な機会になった。

江上さんは 今回はパステルカラーというか、蛍光黄色の糸や傾向ピンクの糸を使っている。なんのことはない それは工事現場用の糸なのでそういったものしかないからだそうだ。
それ以前は そういう明るい色というよりは、なんとなくきつい色、原色のイメージがあって
それについて聞いてみた。
色をまぜたくないという答えがかえってきた。純粋な色を使いたい。それも軽さのひとつなのだろうか。
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by tetoyarama | 2008-12-06 23:58 | tetra


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