てとやらま

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2009年11月27日

かえってきて 一つイベントを終え、
フランスの記録を変換して送ったり、展覧会を見にいったり、している間に
なんというか自分の力不足から厳しいことを言われたり、少し人が怖くなったり言葉について考えたり、いろいろな気持ちのぐらぐらがあった。
そのような中でいろいろとぐらぐらと考えているうちに なんだか頭が一つの方向へ向かいだす。それはいままでも気づいていたけどいろんなことでごまかしていたことで。なにを見るにしたってまず足下がぐらついてちゃ何もできないはずで、そこをかためるためにも一度必要なことだ。
疑問があれば問いただせばいいし枠があったら壊せばいいし それを自分でつくるなんて馬鹿げてる。だれよりも決められることとかあの人は何々だみたいな言い方に反感をもちながら自分でそれつくってたら世話ないなあ というわけで。

フランス旅行は実はかえってきても 「フランスいってきた!」みたいな気持ちに全くならない。
フランスにいる間も 全然ならなかったし たくさんのものを見た感動やここでしか会えなかった人もいると思うけれど、でもそれはフランスだからってことではない。それは実はいいことなのかな。
といいつつも、これが種になっていつかどこかにつながるのをまっている。

とにかく 自分でも何か作ることにした。
これは後々江上さんのコメントによって気持ちだけは補強されていく。
はじめてなので どんなものができるのか。とりあえずイメージだけはあって、これをしぼっていかなけあ。けあって宮沢賢治みたいだな。

「人は 自分の心にないものは
他人の心にも見いだす事のできない生き物じゃないかね?」

そゆことそゆこと

人が見切りをつけていくということは自分が見切りをつけているってこと
あしもとをみよう。
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by tetoyarama | 2008-11-27 23:50 | oyama

11月25日  EGAMI KEITA NEW DEPARTURE

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テトラのホームページに日々の動画が少しずつあがっています。
個人的にも制作の様子だとか、二人での会話などを記録してあって、いずれちゃんとまとめないとなと思いつつ。
最後テトラまんなかのオブジェができあがるところこそ、バイトで見ることができなかったけど、
なにもないところから、江上計太という作家がどのように作業をして何を考え、どう動き、なにを思ってつくっているのか
を、会期中たくさんあったイベントと制作を通してみることができてよかった。


++++++++++++



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EGAMI KEITA
NEW
DEPARTURE


会期…2008年11月25日(火)〜12月21日(日)
時間…13:00〜20:00
月曜休廊

アーティスト・トーク…12月06日(土)19:00〜 入場無料
クロージング・パーティー…12月20日(土)18:00〜 参加費無料

<関連イベント(江上計太も出演します!)>
CONTRE - ATTAQUE #6 …12月13日(土)19:00〜
Maher Shalal Hash Baz …12月14日(日)19:00〜
Reknub #4 …12月19日(金)19:00〜

江上計太 / Keita Egami
1951年 福岡県大牟田市生まれ
1977年 東京芸術大美術学部芸術学科卒業

80年代以前から美術家として活動を始め、これまでに福岡や東京、フランスなど各地で個展を開催。バングラデシュ・ビエンナーレ(1991年、最高賞受賞)をはじめ、国内外のグループ展や企画展でも活躍する。「博多リバレイン(フェスタ・スクウェア、ポケットパーク)」や「渋谷マーク・シティ(エントランス吹き抜け空間)」などパブリックアートも全国に多数。
また、中村としまるやI.S.O(大友良英、Sachiko M、一楽儀光)のアルバムジャケットなども手掛けている。

今回は、アートスペース・テトラにて公開制作を行う。

日々の制作の様子をWEBでも公開中!
http://www.as-tetra.info/archives/2008/081125130010.html
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by tetoyarama | 2008-11-25 00:07 | tetra

11月21日,22日  九大大橋キャンパスにて堀尾寛太ライブ

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堀尾寛太さんのライブにいく。ほりかんさんとは今年(まだ今年!なんだかすごく時間がたった気がする)3月に茨城県守谷市のアーカススタジオであった梅田哲也さんの展覧会、ミッドナイトエキシビション(門)で会った。
堀尾さんは福岡にいた学生のころは、芸工大でも外でもいろんなイベントやワークショップをやっていたらしく、テトラのみんなともつながりがある。「ホリカン」という名前は乃美ちゃんとかからよく聞いていたので、3月にアーカスで会ったときは「ああこの人が噂のホリカンさんかー」と思ったものだった。
芸工大の人で外で何かやる人で、知ってる人って堀尾さんがいなくなってからはいなくなっていて、どこかでつながれないかなと、密かに思っている。先日のPOPOのライブで渡辺くんに出てもらったのは、そういう意味でもすごくうれしかった。渡辺くんやサンダーさんとは2月に会ったのが最初だけど。

今回は芸工大(現在は九州大学になっている)の大橋キャンパスでの文化祭で、好青年科学館という企画の一端でのライブ演奏。
他にテトラでも度々演奏や録音を担当してくれる諸岡光男くんも出ていて、おもしろかった。
諸岡くんは今回はいつものテレビだけでなくドラムセットと組み合わせての演奏。ドラムをたたくにの会わせてテレビも変化するし、音もたぶん叩く早さやリズムで変化する。
終わったあとの芸工大の先生たちの興味津々ぶりがすごかった。

堀尾さんの演奏 一日目は昔からやっているセット
手元で磁力や電気をつかって 針金やくぎがカタカタ言う。これもとてもおもしろかった。
2日目は インスタレーションをつくりながらの展示というか、写真がないのが残念だ。モノが動いて空間にひろがっていくのと同時にひとつひとつが際立っていく感じ。ヤカンの上を走り回る磁石を見て向いに並んで座っていた学生の男の子3人が「ああっ、磁石が動いとう・・。かわいい・・・」と。興味津々でいろんな角度から見ていた。そんな君らがかわいいよ・・・。

これを持続できるようにしたら 本当に素晴らしいサウンドインスタレーションですね!と江上さんと盛り上がる。考えてみたら堀尾さんだけの展示って見たことがないな。ライブもあんまりちゃんと見たという気がしてなくてーというのも(門)の時は録音しながらだったので意識が録音のほうにいってたー今回ちゃんと見れてよかった。

梅田くんは空間に対して作用しようとしている というか空間からベ―スに考えている。そして堀尾さんとはなんか造形とか使っているものや、音への興味、現象への興味など、共通項が多くあると思う。
でもこの人はもっと、モノや機械への愛情が本当にすごくて、興味はもっとモノそれ自体や、音の発生源にむけられているような気はする。

****

巨大なやじろべえにモーターをつける。両端に吊るされた錘にはマイクが仕込まれており、重力とモーターの回転によってやじろべえがかたむくたびに、錘は地面にあたり、あるいは振動し、その振動がマイクによって拾われ、全く別方向に転がっていたスピーカーから出力される。
つり下げられたヤカンやコイル、電気、磁石、ブリキ缶。様々なものが堀尾の技術によってまるで生きているかのようにざわざわと動きはじめる。
まるで公開製作を見ているかのようなライブパフォーマンスは、観客と作家の間に何の垣根もつくらない。観客は自らの興味のままに動きまわり、物のいきいきとした動きに感嘆し、音の出所をさぐってじっと見つめたり、耳をそばだてたりする。
音やその発生源に対する純粋な興味と、蓄積された高度な技術と知識、それによって作りだされた作品はあまりに生き生きとして、時におかしみさえ感じさせる。高度に発達する工学技術の原点は、物そのものへの愛情や興味、そこから新しい技術や物を生み出そうとする探究心であるのだろう。堀尾の作品は、物や技術、それを生み出す人間への愛にあふれている。
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by tetoyarama | 2008-11-21 19:12 | oyama

記録

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フランスでとった映像を
なんとか編集できるようにDVに変換をしながら
同時にHDDに入りきらないので 今迄ためにためたデータを焼いては消しながらの作業。3日目。終わらず。どうにか今日中には発送したい。
つい何ヶ月か前に、データの記録用に表をつくったのだが これがなかなか重宝している。

テトラの記録をずっととっている。
というのもカメラを手にいれてからだから2006年の夏からだ。テトラを手伝いだしたのはその3月だった。
一番はじめの記録は山内桂さんの東京最前線というイベントだった。
その後 数々の名演があったのだけど、初期のものは使いながら操作を覚えている段階で
やっぱり慣れていないというか、あちゃーと思うものもある。
今は大分なれたし 撮り方を考えるようにもなった。


記録の収集と管理は自分の好きなことの一つで、
かつ とても重要だと思う。
テトラのフライヤーも、今は他の人がちゃんととってくれているけど、個人的に全部とってた(最近は福岡にいないことも多いのでなかなかそうもいかないけど)
こうやって蓄積されていった記録が、歴史になっていく はず。


テトラアーカイブも着々と?
そういう要望もいただいている。
生でライブを見るのとはまた違った面白さがあるかもしれないな。

今年はじめから始まった、隔月開催の同じ出演者によるサックス独奏イベントthree blokes~3匹が吹く!は今のところ全部撮ってる。
次回が最終回?そんな三匹が吹くは12月5日です。どうぞおこしください。

「大阪の風」での江崎さんの演奏が 映像的には自信作。

そして内橋和久による内橋和久(5)の、「30秒前の内橋和久との競演」は、いつ見てもほれぼれします。
さすがというかなんというか。名演だなー

写真はMetzに建設中のポンピドゥーセンター分館。

**************

three blokes~三匹が吹く!(6)

城戸 英章、松永 秀臣、吉田 主税

期日…2008年12月5日(金)
時間…19:30 open / 20:00 start
料金…1,000円(1ドリンクつき)
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by tetoyarama | 2008-11-19 07:49 | oyama

11月15日  trop#2 ふちがみとふなと

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trop#2 ふちがみとふなと

もし寒ければストーブを出すつもりでいたのだけど、でもそんなに寒くなかったので
ほっこりアイテムとしてホットワインを登場させてみた。

福岡に帰る前に、東京で食堂をやっている人と、ギャラリーやカフェについてとか少し話しをしていて、
仙台の前に寄った大阪のcommon cafeのシステムが面白いなと思ったり
なんだか カフェっていいなと 最近考えている。カフェというか、やっぱり場所だな。
なんだか自分のまわりにも、最近場所を作ることを考えている若い子がちらほらいて、
いろんな可能性を考えてみるのであった。
その ちょっとした実験でもある。
テトラでは無理にしても いつかどこかで 何かできないだろうか。
そしてフランスで 食物って大事だなとなんだか実感して帰ってきたのもあるのだろう。まず体から暖まる。

ホットワインは2年ほど前のライブイベントで ロイックが出してた。
そのときは香辛料やハーブ?がたくさん入ったものだったけど、今回はリンゴとかイチジクとかショウガとかです。

はじめて作ったけど、おいしくできたし
結構好評だったので合格点。材料代くらいはまかなえたし。
思えば 小山母考案?じゃがいもお好み焼き(栄養満点!)や、イルコモンズさんのイベントのときのトマトヨーグルトカレー(大好評でした。)など、意外にも料理系は多いような・・・。イベントごとにちょっと考えてみてもいいかもしれない。



ふちがみとふなと
ふなとさんのベースに乗るふちがみさんの声。
ふちがみさんは斜め上を向いて 体全体で唄う。ベースとボーカルだけのシンプルな構成で、ふちがみさんの低いけれどよくのびる声が会場にひびく。
ほんとに テトラはよく響くけど、窓も声に反応して途中からびりびりいっていた。
音量が大きいわけではない。空気がゆれている。たぶん。

大好きなTeach your childrenをリクエストしておいた。

ふちがみとふなとは このイベントにtropという名前をつけた時から
出てもらおうと思っていた二人で、
そもそも 出会いは去年の夏の大阪。
その当時フェスティバルゲートという西成にある建物の中にあったライブハウスBRIDGEでの、FBI(Festival Beyond Innocence)というライブイベント。
その私にとって最初で最後のFBI自体、特別なフェスティバルだったのだが、
その1日目で見たふちがみとふなとに、涙し、
終わったあと渕上さんに握手を求めにいったのでした。
この人たちの演奏を、テトラで 生音で 聞きたい。どうせなら冬がいい。そう思っていた。

3月に福岡に来たときは、私はちょうど茨城に居たので
残念ながら何もお手伝いできなかったのですが、
今年の 9月に、突然電話がかかってきた。
「もしもし ふちがみですけど」

tropというのは ドイツ語で、水が落ちる音などの ようするに擬音語です。
ぽた ぽた ぽた

演奏してる人の顔が見える距離
息遣いも聞こえる距離で
声も音として 音は音として聞けるというか
音が見えるような そういうイベントがいいなぁと「trop」とつけのでした。
雨だれを見るような。

お客さんは 子供(1歳未満!)から大人まで。
たまに渕上さんの歌にかわいい女の子のコーラスが入ったり。
会場は櫻木雅美さんの写真展があっていて
櫻木さんの写真と お父さん手作りだとういう額が
いい空間をつくってくれていた。

前回のtrop#1の時も、
展覧会をしていた梢夏子さんにライブの話をしたら、偶然にもテニスコーツの大ファンとのことで、参加してもらった。
今回も櫻木さんにこの話をしたら、ちょうど人から紹介されて気になって音源を探していたところだという。縁がある。


最後にふちがみさん

「ふちがみとふなとと櫻木さんでした。」


* * * * * * *

"trop #2"
出演:ふちがみとふなと
期日:11月15日(土)
時間:20:00開演
料金:2000円(1ドリンク付き)
場所:art space tetra(福岡市博多区須崎町2-15)
hp www.as-tetra.info (PC)
主催:3150

ウッドベースと声の響き

++++++
ふちがみとふなと

渕上純子(ヴォーカル、小物担当)と船戸博史(ウッドベース、コーラス担当)の二人からなるバンド。主に京都を中心に活動。
それぞれ別々にアフリカを旅行中に旅先で出逢った渕上と船戸が、帰国後京都で再会し、1991年、京都の知り合いの酒場で頼まれて歌い始めたのが、そもそもの始まり。ウッドベースと歌のみという編成と、選曲・編曲の面白さが評判になり、あちこちの酒場やパーティでライヴをするようになる。1992年よりオリジナル曲を作成、バンド名も「ふちがみとふなと」としてライヴハウス出演を開始。1997年には自らのレーベル「吉田ハウスレーベル」を設立。
柔らかく芯の強い歌声と、ウッドベースの深い響き。
歌謡曲ともジャズともフォークとも違う、その独特の音楽世界に、誰もがじわじわと心のおくの、そのまたおくを
ゆさぶられてしまうでしょう。

今回はマイクもスピーカーも使わず、場所の響きとの競演です。

* * * * * * *

櫻木雅美 写真展 「彼処」

会期…2008年11月11日(火)〜16日(日)
時間…13:00-20:00

e0143051_1191242.jpg小さな祠には、小さな二つの道祖神が。
名も無く、いつの時代からそこにあるのかわからない。
傍らには、つわの花が白い綿毛をつけている。

つぶれた珈琲屋の庭先には、緑が午後の光を浴びている。
窓際のその席で、旅人は何を考えていたのだろう?

今は、静かに眠っている、記憶のにおいのする場所。
過去なのか、未来なのか、存在していたのか、虚像なのか。
ファインダー越しに 遠のいていく世界。

携帯電話の電波塔を、一本の飛行機雲がつらぬき、一羽の鳥と交差する。
そうだ、ここは現実。
私はたしかに ここにいるようだ。

櫻木 雅美(さくらぎ まさみ)
1972年福岡県生まれ 添田町在住
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by tetoyarama | 2008-11-15 23:00 | oyama

11/6 - 11/10 Metz

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6日比嘉ちゃんとパリへ
そして夜福岡から到着した桂くんと合流し 7日メッスへ。
比嘉ちゃんはパリに残って8日にまた合流。
ちなみに桂くんはこのあとセネガルへ向かうらしい。
パーカッションの修行にいってる友達がいるとか。いつ帰ってくるのかな。
彼は同い年だけど、能古島に大阪から越してきて農業をしている。
もうすぐ引っ越して来て1年。この旅行にも収穫したばかりのお米を持ってきていた。
田植えのときも稲刈りのときも田植えイベントや収穫祭といって
いろんな人にゆるく呼びかけてた。私はどちらのときも福岡に居なかったので参加できなかったけど
来年あるならばぜひ参加したいと思っている。
今年は5種類くらいの米を2つの方法でまいたとか。


メッス、素晴らしくきれいな街。
学生が多い。
すごく大きなカテドラルがあって シャガールのステンドグラスがある。
街のいたるところから見えるカテドラルはまるで盛岡市で見た、市内どこからでも見える山みたいで
安心感がある。
なんとなく仙台っぽいなー。規模的にも。

全然知らなかったけど
行ったフェスティバルは何人かのディレクターがいて、実は世界各地から出演者が集められたものだったらしくてかなり大きい。みたい。でも会場はそんなに広くない。
というか、会場付近は昔からの建物が多くていろんなところに歴史散策の立て看板が。
道にドラゴンマークの矢印があって
進んでいくとドラゴンの彫刻が…(彫刻というか商店街の飾りみたいなかんじ)
ドラゴンに守られたという伝説があるらしい。と
9日メッスを出発する日に案内してくれたルーシーが。


大きなカテドラル
石畳
レンガ作りの建物
ドラゴンに守られた町
それってまるでドラゴンクエス…

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見よ この大きさを。下にあるのが家(4階建てくらいあるはずなのに)

案内してくれたときに一際古い通りがあって
建物も他の場所と少し違ったので
この通りは歴史的な通りなのかと訪ねた。
あれはドイツ風のつくりで
第二次大戦後(って言ってた気がするけど大戦中だったかな…)ドイツ軍がこのへんに進駐してたそうだ。
メッスはルクセンブルクにとても近い。
ドイツにも。
メッツという名前はよく聞くような気がするけどそれはドイツ読みらしい。


会場ももともとは修道院だったらしくて
ずっと使ってなかったところをスクワットからはじまり(スクワットて名詞なのか動詞なのか?とにかく不法占拠のことです。)ライブハウス化。6年前に市の管理になって整備されたそうだ。
スクワットから始まるアートセンターやライブハウスやスペースは
外国では多い。
リールにあるでかいところもそうじゃなかったっけ?以前MCP宮本さんのヨーロッパ視察報告会かなんかで言ってたな。
しかし一定期間不法占拠したら権利が発生するってすごいな。

今はライブのできるバーだとか小さなシアターや、元チャペルはホールになっている。

e0143051_3462041.jpg梅田哲也さんの展示はその小さなシアターで。
会場であつめたものや日本から持ち込んだもの
火花の出る扇風機やライト。鉄の棒。
それぞれがそれぞれにまるで気ままに動いていて、時々偶然ぶつかったり。ライトと火花が連動していたり。
まるで虫みたいだ。

前のフェスティバルでのライブも
2日目なんかは途中から道具たちが虫に見えて
「あ、鳴き出した」と思ったのだった。


この人の作品について何度かレビューを書こうとしてはみるのだが
そのたびに道具のせつめいや仕組みの説明みたくなって
作品を説明すればするほど実際の作品とはかけはなれたものになっていってしまい
いつも諦めてしまう。一つ課題だ。


シアターで椅子があるということもあって
展示はステージ部分に。
ライブもまるでなにか演劇を見ているようで、こういうのを見るのは初めてだな。



生まれた音が空間を満たして
どんどん変化していく。
この作家はどのように音を見ているのだろう。
見えているのだろう。
と、ふとラファエル・トラルのトークを思いだした。

立方体やあるいは手触りとして
あるのだろうか。


DENSITE で会ったシャーロット(やっと名前を聞けた)と再会。
シャーロットも働きながらエマニュエラたちの会社(?企業じゃなくてNPOみたいなものかな)を手伝っているそうだ。


こちらのフェスティバルは、ほかのバンド、ヒップホップやポストパンクやらロックやらテクノやらいろいろ一緒になってるイベントなんだけど
(6日の初日はダンスとアルバノートだったみたいだし。)
DENSITEに出てたミュージシャンたちのような音楽はやはりこちらでも聞く人は限られていて
このイベントでも梅田哲也の存在が明らかに異質だ。
けどそうやって混ざることがとても重要で
彼ら(お客さん)はそこで新しい音楽を知ることができる。
そこがなにより大切で。

今は奇妙だと思ってもいつか何らかの形で
どこかに繋がるわきっと
なんて。
誰かと同じこと言ってる。


今はわけがわからなくて
全然惹かれなくても
いつかあのとき見たあれが!ってどこかにつながる事ってきっとある。
それがその時は苛立ちだったり不快感だったり
なんだこりゃって奇妙さだったりしても。
もしかしたらそういう、はてな?のほうが
きっかけとして残っていくのかもしれない。
疑問が残るって
しこりがのこるってことで
多くの場合は
持ち帰って探すだろうから。意識的にしろないにしろ。
と、自分に置き換えて考えてみる。

あのとき持った?が全てにつながってたりして。



9日、
ユースホステルをチェックアウトしてから
雨も降っていたし電車の時間までけっこうあったので
カフェに入ってコーヒーを飲みながら
3人で
フランスと日本の違いや
ホームレスのことや
変わる価値観について
美術について
話す。
自分のことに置き換えてみたりしながら。


ちょうど選挙でオバマが勝利したばかりで
アメリカ人の(フランス人も?)その盛り上がり様の話からそういう話になったんだった。

そのあと
ルーシーに町を案内してもらって
3時にみんなと別れ、パリへ。
保科さんちにお邪魔してまたいろんな話をしてお別れをして
翌朝。の今日10日。

今空港に向かってる。こらから13時発の飛行機に乗って
明日の昼には日本につく。


早かったな

**********

ポンピドゥーで気になった本を
全フランス語なのにもかかわらず迷った末買ってしまった。
スポード・クプタがとても気になって。

***
あとから気づいたが 横トリで気になったのはシルパ・グプタで、ポンピドゥーとこの本にのっているのはスポード・グプタ。でした
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by tetoyarama | 2008-11-10 10:03 | oyama

11/6

昨日まで9月までテトラを手伝ってくれていて
今フランスのボルドーに交換留学できている比嘉ちゃんちにお世話になっていて、二人で毎日言い合っていたけど
本当に、フランスは素材がまずおいしい。
牛乳やチーズやバターなんて最高においしいし
ハムや野菜も。
特に野菜は香りがとてもよくて
初日に食べたときにはレタスをセロリかな?と勘違いしたほどだ。
こりゃあフランスは何があっても自国で満ち足りるから大丈夫だね
なんてはなしをする。
日本なんて何かあったら兵糧攻めの世界だ。

今パリへ向かっている。
ストライキでTGVが止まるかもと聞いていたのだけど
ストなんてこちらの人は慣れたもんで
まるで普通の駅。
旅行者としてはちょっと残念な感じ。
電車も30分遅れですみました。

ボルドーに行く前、モンサンミッシェルの帰りに
事故かなにかで2時間電車だったときはワクワクしたけど。


さてさて。
旅もあと4日で終わりです。

美大とか美術系の美術教育って一体どこまで深くやるのかな。
と、一昨日書いた。
恐ろしいなと。


いつまでも、なんというか自分は何も知らないんだ、という気持ちから抜け出せなくて
だからこそ色んなものを見にいくし本も読もうとするのだけど
(そして新しいことを知ったり色んなものを見ることがやっぱり楽しい…まぁまだまだ全然読んでないけど)

そろそろ
そういう劣等感みたいなものはいらないのかもしれないなと
少し思うのです。
自分の基準や理想がはっきりしてきた。
自分自身の判断も
信じられるようになってきたし
だからこそ素晴らしいものや人にたくさん出会っているんだという実感がある。
それでいいじゃないかと。

もちろん歴史や理論は重要で
それを知ることが必要なのも分かってるけど(そしてそれもまた楽しいのです)、それはまた別の話で。


比嘉ちゃんとボルドーで
たくさん色んな話をしたけど
生きていくために必要なものについて話す。
いろいろなものの力について。


いつも何かカスカスしていて
しかしそれが埋まる瞬間というものが確実にあって
そういう瞬間は本当に得難いものだと思います。
そしてそういうものが「確実にある」と言える自分はなんて幸せなんだろうかと思うし
自分がそういう瞬間に立ち会うためにテトラとかをやって
気になる作家を追いかけ、
色んな人に関わっていっている。
あわよくばほかの人にもそういう瞬間があってほしいし
「これすげぇ!」とか「これは素晴らしい」と普通に言えるって普通に素晴らしいなと思う。
そして私のいる場所はそのようなところであってほしい。

ものすごく(本当にものすごく)人見知りをする(し気分によって左右されたりもする)からちょっと大変なときもあるけど
それもなんか
以前よりはましになってきた。

まぁいつもぐるぐる考えているのですが
出口はないけど方向はなんとなく。


もうすぐ旅行もおわりです。

帰ったら15日はふちがみとふなとのライブ。
ここでもまた いい瞬間がたくさんある。
きっと。


とこのような日記は感傷的すぎたりくさすぎたりして
本当に若気の至りだなーと思うけど
また誰かさん(ら)にいろいろ言われるかなーとか思ったり。
しかし今は思ったことをそのまま出すしか私には方法がないし 足りない頭でせめて精一杯考えて動くしかない。
たぶん方法や理論は後からついてくるし
見たこと聞いたことをとにかく飲み込んで、咀嚼して咀嚼してまた咀嚼してから出さないと あまりにも無知すぎて逆に暴力的になるなぁと 思う最近。
いいこと悪いこと含め自分のことを想って
時に厳しく、言ってくれる人が居るということのなんと有難いことか。


色んな人に助けられている。いつかそれを返せる自分でありたいなと
思います。



そしてこんな若気の至り日記をあげるのも
たぶん今日が最後。

にしたいけど
文体はやっぱかわらないなー(後記)
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by tetoyarama | 2008-11-06 17:49 | oyama

10/27-30

とりあえず火曜日はお休みの美術館が多いのでパリをひたすら歩きまわってみる。


ちょうどfiac!という巨大なアートフェアが終わったばかりで
メイン会場はすでに入れず
しかしお庭にいくつか作品が設置されていて、それはまだ見ることができる。
川俣正の作品があった。
こちらで見た日本の作家の作品というと、川俣正か草間弥生だけだったな。


26までルクセンブルグ近くの片田舎であっていたフェスティバルにいた。
この旅行のサブ目的地の一つ。ほんとは11月のイベントにしようと思っていたのだけど
今渡邉寿岳くんが制作をしている映像作品のためにも、ビデオカメラを届ける必要ができたのでやはり行くことにして
出発の前日にTGVをとったのでした。

撮影をしていたので スタッフのような立場でまぎれこませていただきました。
実際 たくさんの映像をとったし、ステージ作りというか、椅子並べなども手伝ってきた。おばちゃんやブロンドの美人としゃべったり、
展示をしている作家と しゃべったり。色々な出会いがあったし、
たくさん笑顔をもらった。

フェスティバルはほんとに素晴らしかった。
地元の祭みたいなゆるく暖かい雰囲気で
手作り感満載。
手伝ってるスタッフも近所の人だったりやっぱりミュージシャンだったり、スタッフかと思えばレジデンスしてるアーティストだったり。

e0143051_4262575.jpg演奏もどれもクオリティが高くて
どの演奏もはりつめるような緊張感と安心感があって
お客さんもじっくり演奏を聞いては終わると外のバーでお酒やお喋りを楽しんでいる。
演奏が始まるまえになるとザヴィエさんが「始まるよー」と外の人にも声をかけるのが嬉しい。

1日目のトニー・ディ・ナポリの演奏がすばらしすぎて
堪能した。めいっぱい。
平たい、何の石かは分からないけど とにかく石だ。平たく削られた、板のような石。
磨かれた石を撫でるようにこすって音を出すのだけど
その音の広がりといったらもう。
これは皆にも聞かせたい 日本に呼びたいと
またたくまに一つの目標になってしまった。
でもすごく難しくだろうな。何年も先だきっと。
e0143051_4261415.jpgあとから話したところでは
もともと美術学校で彫刻を学んだそうで
この楽器も自分で作ったものだそうだ。


たぶんものすごく重いし割れる危険があるのもあるのか
移動手段は車。
ユーラシア大陸は繋がってるからなぁ。
イスラエルだったか、そのへんまでは演奏に出掛けたことがあるらしいけど海を渡った事はないらしい。

とにかく本当に
思い出すだけで胸がいっぱいになる。

フェスティバルはDENSITEといって 人口密度という意味。
片付けの日。みんなでお昼を食べながらDENSITEという名前にした理由の話になったけどそれはまた今度。

今年のMr.DENSITE・Miss DENSITE は誰だろうとか
あの演奏が素晴らしかったとか、楽しいお喋りは続く。
(隣の子がいろいろ今こんな話をしてるのと、時々訳してくれた)
このイベントもやはり国や地域の行政から助成を得ているようで
どこも同じだなぁと。中心になってやっているエマニュエラやザヴィエが長年地域の人や子供たちや障害のある人たちと公共性のある活動をやってきた
その蓄積の成果でもあると、隣に座ってた女のコが言ってた(名前聞いてない…メッスにも行くと言ってたから会えるといいな。)

じっくりと音楽をきいて
食べて笑って
喋って、
最後は地元のバンド(むちゃくちゃかっこいい!CDR買い損ねた…)が出てもりあげて
ル・ヴァレと言われる大人から子供まで誰でも参加の昔からある自由なダンスパーティーで盛り上がって終わり。

地元の綺麗なお姉さんがキラキラ衣装でバトンを持ってステージに上がって(翌日一緒に片付けしてお昼食べてた)歌って踊って、それと一緒にみんなで盛り上がって。みんな思い思いに。
昨日ビールを飲んだおばちゃんも
見かけからは想像できないほど激しく楽しそうに踊ってた。
もう、なんつーか
大学生か?みたいな元気さ。みんな。

ちょっとゆっくりめな時に、シルヴィアが手をとって踊ってくれた。変な話ここにきて初めて
あぁフランスだ
外国だ
と思った瞬間。

その皆の年齢を問わずのはっちゃけぶりを見て
あぁこのテンションは日本にはなかなかないな…と思ったのだった。
健康の秘訣かも。
ほんとに素晴らしいフェスティバルだった。
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27日夜パリについて
そのままパリで活動している陶芸家のフタムラさんのお宅に、保科さんと一緒にお邪魔する。
(保科さんに「来たときと顔が違う」と言われた。フェスティバルですごく笑ったし馴染んだみたい。初日は飛行機の疲れもあったしはじめての海外一人旅行だったから緊張してたんだろうな。「初日は顔が強ばってたもん」)
そこでルーブルでコンファレンスをしている前田さんという人に会って色んな話をきく。
やっぱりたくさん知ってるし何より話しかたに引きこまれてしまった。
帰って保科さんと教育とか美術とか恋愛について5時まで!喋る。
で火曜日は散策

水曜日はそのコンファレンスに参加して
そのあとルーブルにずっと。22時まであいてる日だったし10時間もいたのに全然見れてない。あぁ…


木曜日はひたすらオルセーとオーランジェリー
オルセーに5時間もいても全部はみきれてない。絵画はじっくり全部みたけど彫刻は時間もあってほぼ素通り。
圧倒されたり 考えたり。
時間がたりない。もちろんさくっと通り過ぎる作品もたくさんあるけど
気になるとこで立ち止まったりメモったりしてるからこんなに時間がかかるんだろうな。
ルーブルのニケ像の前で30分くらいみてた。でもこれが一番長いくらいです。

とすると
そうでもないのか?

夜ポンピドゥーにたどり着いたところで
今回保科さんを紹介してくれた徳山さんがパリに来ているというので
小企画のChristian Bonnefoiだけ見て(これもよかった。)
ほしなさんちに行ってパスタを作って食べる。
みんな料金上手。みならいたい。

徳山さんはフランスの大学院でキュレーションの、とくに今はハラルドゼーマンの研究をしていて
去年アーカスであった「キュレーションのハードコア」というトークのときにお会いしていて、
今回図々しくも連絡させていただいていたのでした。
(いきなり「泊めてくれませんか」だもん。ほんと図々しいな…。)

で保科さんを紹介してくださったのでした。本人はパリ在住じゃなかったので。

来年フランスで予定しているリモージュでの展覧会のことや
もともと大阪国立国際の学芸員だったこともあり
美術館の仕事とキュレーションについて話す。

というのも
今回美術館をぐるぐるするなかで
個人的に美術館の機能とかそもそもやっぱり美術って何なんだということを考えていて、
美術館にいってすごく実感したのが
ここは技術の集積なんだってこと。

卒論のときにさらっとなぞって
頭にはちょっとだけあったもともとの始まりというか
これは先日遠藤さんからも少し聞いたのだけどテクネーだとか模倣について
のことを 肌で実感したのでした。
それは美術をやってる人なら当然知ってることなのかもしれないし
ていうか知ってるんだろうけどわたしはガッツリ美術史も実技もやったわけではないので
そのへんが、なんとなく知ってる、くらいにしか分かってなかったのです。

というか美大の美術教育って一体どこまで深くやるのかな。
友人から、私は最近の人の作品比較的知ってるけどファインアートはあまり知らないとも言われたし。その通りだ。


日本と西洋
一神教と多神教とか
それによる文化や自然観の違いだとか
円運動と往復運動だとか
今までの興味のいろいろが 繋がってきてて、面白い。
ギリシャ神話と日本神話の共通点の事も思いだしたりして
またいろいろなぜなにが増えた。

あと今まで名前と作品が一致してなかったり時代を間違ってうろ覚えに記憶していたところのパズルがなんとなく埋まったりはまったりしてきている。


美術館はもちろん重要で
美術は技術でもあって職人技だった。
でもルーブルを見たときにそんな何世紀も前の絵画をみても
この時代にこれかよ!とか 単にものすごい技術があるとかに感動するのだけど
けどそれは 自分の中でアートとか芸術として見ているわけではなくて
歴史とか宗教とかそこに端を発する技術として見ているわけで。みんなルーブル美術館いって何に感動するかというと大部分は あの作品の本物が!とか
そういうところに感動するんじゃないかと思い、(もちろん単純におわーっと圧倒的なものもそりゃああるけどそこはおいといて)

その時点で作品を作品だけで見ることができなくなっていて
そもそもその時代の最先端技術やとびぬけたものを思想も込みで保管して後世に残し歴史化するというところに美術館(や博物館)の機能や意義があるのかもしれず
ていうかそれは当たり前すぎるほど当たり前の事でたぶん
しかしやっぱりルーブルやオルセーより ポンピドゥーやパレドトーキョーが面白くて
それはなぜかというと
自分に近い時代だったり現在の問題で
まだ歴史化されてないから
先入観なく前知識なく見れて単純にサプライズや共感があるのかもしれないなぁ…


ぐるぐる考えてるうちにやっぱり着地点を失うわけで
とりあえずメモがわりにブログを更新したりするのです。





たぶん帰ったらもうちょっと整理します
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by tetoyarama | 2008-11-02 21:17 | oyama


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