てとやらま

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12月31日  年末

今年はたくさん移動した。
なぜか仙台に3回も。フランスもいった。いろんなものを見た。考えた。
いろんなこと言われた。いろいろ決めたり 壊れたり。

来年も 良い年にしたい。


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by tetoyarama | 2008-12-31 00:00 | oyama

12月30日  仙台ー福岡のミラクル

6時4分発東北本線上りにのるため、仙台駅へ。
ところが、
昨日の大雪と強風のため30分おくれで電車でる
かつ
白石ー郡山間運転見合わせ…
今日中に大阪までいくよていであったが
果たしてどこまでいけるのだろうか…
うまく乗り継いでも12時前ううむ 楽しい。

山あいが美しい

ぃま すぃろいしで でんすぁが 止まるってんで どーすぃよっかなて感ずだな

っておじさんがなまりバリバリで
喋ってますばい。

* * * * *
白石駅着。さてどうしよう と、とにかく待合室におこしくださいといわれるので待つ。
そして白石から福島までJRの用意したジャンボタクシーでむかう。(結構遠いのね)
「何年か前にあったでしょう、風で脱線する事故が。あれからすーぐ止まるようになっちゃってねぇ。」
10時すぎ。でもこの時点で今日中に大阪につくのはアウト。
どうしようどうしよう。日本海側にいっても夜行はたぶんあいてないし、こちらも風影響でとまっている可能性が高い。
でも大阪まで行かないと2日で福岡まで帰るのは無理だし、でも18切符もぎりぎり今日と明日の分しかない。
し、金もない。
というわけで苦肉の策、新幹線で福島ー東京。7500円。これが一番安い手段。
(ちなみに新幹線もちょうどシステム故障でとまっていて、私が11時に乗ったのは本当なら7時半発の最初の新幹線だったらしい。東京駅はこんでいた。これが年末だからの混み具合なのか、システム故障による混み具合なのか、それはよく分からない。)
この時点で手持ちが1000円を切る。
東京から鈍行で富士山にまたこんにちはして
大阪着の午後21時40分。予定より早い。さてこっから知人宅へ・・・と思ったら
電光掲示板に「ムーンライト九州22:07」の文字。

そもそも行きの大垣―東京間のムーンライトながらも予約の段階で大分前に売り切れていたのだし
年末だしやっぱ無理だろうなーと思ってしかし緑の窓口にいってみると
「一席だけあいてますよ!」と。窓口のお姉さんもちょっとびっくり。
早速買って そのまま乗車。
朝早かったので昏々と眠り、気づいたら7時半で博多着。

ナイスタイミング。
ミラクルだ。30日の夜到着と思っていたのに。
おかげでこの日に約束していた友人との集まりに間に合いました。

この驚異的なタイミング。
これは  来年の前振りだな と思っとこう。

* * * * *
友人の実家である空港近くのお寺で「六ヶ所村通信01」を見る。

世界はそれ自体は劇的に変わらないけど、その一方で確実に世界がいっぺんに劇的に変わることってある という話が面白かった。人はいくらでも生まれかわる。
世界のあらゆるものごとは、全てが繋がっていると、そういう考えがその宗派にもあるそうだ。それこそ円環運動だな。

それにしても 友人と、集まった友達もどちらも同じ宗派の寺の娘で、でも寺つながりで知り合ったとかじゃ全くなくって、
バイト先で、偶然一人が玄米ごはんのおにぎり食べてて もう一人が「玄米おにぎりなんて、もしかして家はお寺ですか?」って聞いたことからはじまったんだって。「あ、そうです。」って。コントか。
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by tetoyarama | 2008-12-30 00:00 | oyama

12月27日  ユンボとテニスコーツ

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森の中の水たまり、反射する光、、泡のようなできごと、、、
“テニスコーツとユンボ”
会場 せんだい演劇工房10-BOX box-1

ユンボを見るのははじめてだったけど、会場の空気と、セット(前に卓球台。その上のぬいぐるみやモノものmonoたち。そして照明)もあって、演劇のようだった。もともと10BOXが演劇小屋っていうのもあって、お客さんも席に座ってじっと見る。照明がしっかりしてるからきっとあちらからはこちらは見えないんだろうななんておもいつつ。メンバーが交互に、卓球台を使ってお互いを見ながらものを移動させたり遊んだりのミラーオンザテーブルインタールード(だったかな)
テニスの二人が卓球で参加の曲もあったりして。ホルン、トランペット、ピアノ、歌、音、ドラム
ゆっくりじっくり1時間。彼らは喫茶店「火星の庭」をねぐらにしていて、というか練習とかライブで使っているらしくて、10BOXのような空間でやるのはまた違う感じだったようだ。火星の庭での演奏も聞いてみたいな。それこそ演奏者とお客さんがまざるんだろうな。(火星の庭は翌日行ったけど、古本屋さんでカフェで、アップライトのピアノがあって、カレーもおいしくコーヒーもおいしく・・・よい所でした。)ユンボはコンピに入ってるcakeしか聞いたことなかったけど、実際に見るとまた大分違う。このイベントのタイトルはよくyumboを表してるな。

その後テニスコーツ。こちらも会場が広いのと、ピアノがあるのとで、ユンボに影響されたのもあってか、ゆったりと濃厚な演奏でした。全部の曲がゆったりとつながって、さやさんの動きや台詞も連なって、一つの舞台になっていた。最後にユンボメンバーも参加してのBrazil。

* * * * *

e0143051_21441019.jpgこのライブには先日の梅田くんパフォーマンスに参加していた人や椎名さんなんかも見にきていて あらあらひさしぶり という感じだった。久しぶり というか2日ぶり?
YCAMでの大友さんWSのときに知り合った青山さんのレコード屋store15novで待ち合わせて野草の車で。(野草はもちろんあだ名だけれど、彼女ともYCAMのWSで出会った。)おなかがすいたねーなんて話を車でしていたらコタロウさんが「感謝祭」について熱く語りはじめる。高嶺展搬入中など、ぼろぼろにつかれたらみんな「ああ、感謝祭にいきたい・・」とつぶやくほどのその祭りは、ライブ会場となった10BOXの近くにある、市場の食堂で、毎週土曜日に開催されているらしい。ということで行ってみることに。
毎日かなり安くておいしいのだけど、この感謝祭のとき限定のメニューがあって、刺身、具沢山みそ汁、大盛りごはん、メンチカツ、漬け物、で600円!安い!うまい!
もちろん全部食べきれなくて、お昼をたべてきて注文してなかった和賀さんに、愛子ちゃんと私によってミニ感謝祭が発生。

「感謝祭まだやってますか?」「やってますよ どーぞ」「じゃあ感謝祭でお願いします」「感謝祭でいいのね、今日はメンチカツよ」「あ、感謝祭で」「はーい感謝祭!3つー」

って注文までに感謝祭という単語がたくさん。なんだこれ。感謝祭はメニューの名前でもあるようだ。ちなみに市場の食堂なのでいつも昼すぎには営業が終わるらしく、この日も行ったのが2時前で、しかしぎりぎりでまだやっていた。奇跡。
魚も新鮮でおいしかった。

e0143051_21553156.jpgライブ後ごはんを食べたあと、前回いったときに迷いながらたどりついた喫茶店「シンガポールナイト」へ。ここがすごく雰囲気がいい かつ ちょっとおかしい。
店にはチェンバロがあり 熊が座って本を読んでいて お習字ができる。
ゆっくりコーヒーをのんで、習字。ほいだらあって何弁やろか。
店長と話してお別れを言ううちになぜだかみんななんちゃって仙台訛りになって、店長もつきあってくれてなんだかヘンテコだったなあ。外は雪がふりつもっていて 冬でした。その後パンゲアというクラブ?にいってタカトリさんがDJしてるのを見て(かっこよかった。行ったときやってた二人組もよかった。こういうのは久しぶりで楽しかった)3時すぎに帰る・・・ということで まんまと寝こけて翌日(というかもう当日)の始発を乗りすごし、仙台にもう一泊と あいなりました。
* * * * *
でもおかげで28日は火星の庭にいって、その後山路さんと愛子ちゃんと青葉城にいき青葉城恋歌は歌ってはいないが 寒い中半分溶けて固まってシャリシャリになった雪をふみ、今後の二人の計画しているイベントの話やらなにやらをして またの再会を誓う。


朝は日の照りながら雪がふっていた
福岡ではない光景。
今日は本格的に雪がふっていたけど
すごく晴れているのにパラパラ降っている雪は蔵王おろしというそうだ。

* * * * *

ほんでちょっと寝て翌日5時すぎにタクシーに乗って仙台駅へ。タクシーの運転手さんが今更ながら牛タンのおいしい店を教えてくれた。
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by tetoyarama | 2008-12-28 00:00 | oyama

12月26日  水戸芸術館「日常の喜び」

9時ごろお世話になったお宅をあとにして、水戸へ向かう。どうせ仙台に戻るならと途中でよっていこうとおもいたった。18切符だし。使わなきゃ。東京ー水戸ー仙台といっても、展示をゆっくり見る時間はありそう。
午前中ー昼の茨城はきもちいい。というか、なんだか福北ゆたか線にのっているみたいな気持ちになる。今度篠栗までいってみようかな。
* * * * *
急にチケットが手にはいってのことで、ふらっといってみたのですが、見応えのある展覧会だった。
特に浅井祐介の土やいつものマスキングテープやほこりで描かれた壁画は素晴らしかったし、エントランスにのびる植物もよかった。これはいつか巻き取られてたねとなって、また別の場所に芽吹くのだろうか。

そして藤浩志。さん。アーツキャンプなどのプロジェクトは手伝ったことはあったし久しぶりにお会いしたら話すこともあるけれど
展示としてあんなにかっちりインスタレーションとして作りこまれた藤浩志さんの作品をみたのは
実は初めてかもしれない。いや、はじめてだ。
福岡市美であったときも、映像の装置としての展示という感じだったし、藤さんというとプロジェクト型の活動というイメージが強い。強いというか、プロジェクトを作品としているという認識しか自分の中になかったので、変な話 ああ この人も ものを作る人なんだなと 改めて思った。
本人も「もやもやを形にしていく」といっているように その場所でそこの人々と というのが藤さんのベースにあるのだろう。鹿児島のカエルにしてもやせ犬にしても。
徹底して生活で出るゴビニールゴミを分別して洗って乾かして種類分けして・・・というそれが生活にしみこんでいる様は やはりちょっと圧巻です。こういう蓄積それ自体が 作品になりうるのだろうか。

作品はかえっこでも交換されずに余りつづけるファーストフードのおまけおもちゃを並べたインスタレーション。
上からもおもちゃの輪がぶら下がっている。
うねうねとぐねぐねと並ぶおもちゃおもちゃおもちゃが
カエルの群れにも蛇の集団にも見えてきもちわるい。。

見にきてよかったと思う。
そのほかにも岩崎貴宏さんの文庫本のしおりをほどいた糸で作ったクレーン車と工事現場や、消しゴムの山、大巻伸嗣の水晶の粉のインスタレーションもよかったな。人々が通ることで描かれた花は消えていく。
あんまりゆっくり見すぎて、仙台着の予定もあり、バタバタで走って水戸駅へ。

* * * * *
ふたたび鈍行で仙台を目指す。
* * * * *
北に向かうにつれてやはりどんどん寒くなっていき、仙台に着くころには雪がちらほら。
水戸はあんなに晴れていたのに。
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by tetoyarama | 2008-12-26 14:51 | oyama

12月25日  東京観光とぷりぷりくんのイベント

ぷりぷりくんというイベントのオーガナイズを精力的にやっている子の
10日間連続(!)イベント7日目。彼はこのイベントを1年前から準備していて、福岡に遊びにきたときも、いろいろと準備中の話を聞かせてくれた。一方で来年6月に嘉穂劇場でのイベントも企画しているらしく、その行動力には毎度驚かされる。

出演/今井和雄トリオ、奥山順一と梅田哲也、森山ふとしとユタ川崎、坂本弘道ととうじ魔とうじ、宇田道信、SOUNDWARM

セッションはぷりぷりくんが見たい組み合わせを組んだ という感じで
ハラハラしたりもしたしすごく面白かった。みんなソロで見たいような人たちばかり。
特にユタさん森山さんは素晴らしかった。
奥山順一(映像作家)と梅田哲也は 異様な緊張感があった。なかなかこういうのはないかもしれない。
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by tetoyarama | 2008-12-25 00:00 | oyama

12月24日  梅田哲也パフォーマンス「ガーデニング入門」

参加者を募集して、作家を含めた10人でのパフォーマンス。集まったのは私や、水戸から参加の人や、smtボランティアスタッフ、偶然サイトで知った人などの9人。作家より今日の流れと指示が書かれた紙が一枚ずつ配られ、開始1時間前から軽くリハーサルをして本番。
リハーサルといってもそれは、今回使う「カマ」という楽器の音が出るしくみの説明や、動きのザラっとした確認のみで、あとは割と自由に動く。
指示書きは あまりにも自由にやるとぐちゃぐちゃになっちゃうから、少しだけ規則を与ようと思ってとのこと。らしい。

* * * * *
4:移動する間は音をよくきく。音の波のゆらぎや、他の音との干渉を聞き逃さないよう、注意深く。動いてる人はすぐに別のところへ行く必要はなく回り道をしてもよい。他の人のカマの音と干渉し音が変化しているのを感じたら立ち止まる。
* * * * *

カマというのは、筒を、網を一枚挟んでつなげたような楽器で、水と火と米を使って音を出す。圧力の差によっておこる振動から音が出るのだけど、筒の長さによって音の高さは変わるが、けっこうな低音の分厚い音が出る。音がでかいわけじゃない。と思う。でも響く。低音の振動というのは不思議なもので一見そうも思わないんだけど、実はかなり響くというか、振動が伝わるらしい。ベースとか。

指示書きをもらった段階では、ダンスや演劇のようだなと感じた。高嶺展が舞台セットのようなのともあいまって。
ある規則で順々に入れ替わり、場所も道具も交差していく。音も波もゆらゆら移りかわる。うまく言えないけどフリータイムのリーディング公演見たときを思い返した。
出演者が交互に端から真ん中へ、端へ、またその逆へ動く。
出発したときと 帰ったときそのキャラクターもいつのまにか別のキャラクターになっている。
セリフも動きも含めて。

カマを持った人が順々に展覧会会場にはいってくる。音をききながら、カマが鳴り止んだり鳴りだしたりするのを合図にゆっくりと歩いて場所を交代する。
実際には音をききながら動いた人が カマ同士の音がお互いに干渉するときにおこるモジュレーションを感じながらとか、カマ同士をちかづけて遊びながら、移動する音やゆらぎを注意深く聞きながら各々が自由に交差していく。
ゆっくりと。
その間もツアーは順次、というかいつもの3倍の頻度で行われ(いつもは40分ごとのところを15分か20分ごとのツアーになっていた。
ツアーに組み込まれたアテンドさんや観客の動きを合図にする行動もあったりして
どんどん出演者がふえていき音も展示室内のいたるところでおこり、ゆらゆらと動いたり増えたり減ったりする感じ。

すごく長い間遊んでいたと思ったら実際には7時20分くらいからの40分弱。
早くなっていく太鼓(実際にはトタンを叩いていた)に会わせてカマの音をとめ、とまった人から音にあわせて単発の「ハ」を出し続けて、全員が「ハ」になったら終わり。

梅田くんのライブはこの一年で何度か見る機会があった。いつもそうなのだが、見ているお客さんもライブが進むにしたがって、興味のままに装置やカマをのぞきこんだり、ある時は自分も触ってみたりして、
そのうち誰がお客さんなのか誰が演奏者なのかも分からなくなっていく。この回も、会場の展示とあいまって、誰が作家で誰が観客で誰がパフォーマンスをしているのかわからなくなっていく。そもそもそんなことはどうでもよいことで、ただ音だけが会場を充たして、引いたり満ちたりしていた。もちろん このパフォーマンスの内容が、特定の技術や知恵に裏打ちされたものでないことも、原因の一つだろう。
お客さんもパフォーマンスもその会場空間全部が一つの舞台のようでした。

* * * * * * * * * * *

打ち上げに少しだけ参加して、23時55分発のバスで東京へ。朝5時半新宿に到着。
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by tetoyarama | 2008-12-24 23:55 | oyama

12月24日  高嶺格「大きな休息」明日のためのガーデニング1095㎡

結局夜おそくまであいこちゃんと喋っていてそのままいつのまにか布団もかぶらず中途半端に寝てしまった。
移動中あまり寝てなかった(そもそも出発時から始発のために寝ていない)ので、
ちょっときつい けど、東京いきの昼のバスがなかったので、
今日は高嶺展をみて、パフォーマンスを見てから12時55分の深夜バスで東京へいくことになった。
* * * * *
仙台メディアテークで開催された展覧会
高嶺格の「大きな休息」明日のためのガーデニング1095㎡
Baby Insa-dongやGod Bless Americaなどの高嶺格の代表的な過去作品と、
今回この展示のために作られたインスタレーション「大きな停止」の2部構成。
「大きな停止」は、視覚に障害のある方のアテンドでのツアー形式。
ツアーの時間は約40分なのだが、これはアテンドの方と、当日集まった参加者で会話をしながら作品に触りながら展示をまわるので、長くなることもあるだろうし、短くなることもあるかもしれない。
そして アテンドさんや、一緒にまわる人によっても体験はかなり変わってくるはずで。
2回参加して2回とも偶然同じ木下さんのアテンドだったけど、やっぱり参加者が違うと当然のことながら会話もなにもかも違ってきて、1回目のツアーでは気づかなかったとこにたくさん気づいたりできた。とにかく展示室内には大きいものから小さいものまでたくさんのものが配置してあって、会話しながら進んでいくので 毎回目のつけどころも、気づく部分も違うのだ。
作品の素材に使われているのは、大正時代に母屋がつくられ、その後時代とともにいくつかの部屋が増築され、そして今年の秋に解体された民家の廃材である。(ちなみに1095㎡というのはこの民家の敷地面積のことで、しかし偶然にも展覧会会場の広さも1095㎡だったらしい)
展示室内は明かりを落としてあって、定期的に鳴る太鼓のような音と、笛の音、点滅するライトが不思議になつかしいような空間をつくりだしている。夕暮れのような。そこに配置される物体
それは解体された民家の廃屋を利用して 骨組みだけ作られた納屋だったり、べつのものに組み直された小部屋だったり。
油ねんどや プロジェクターや そこから投影される青森県(もっといえば六ヶ所村の場所)からヒダがのびた日本の影の映像。
人の顔と、民家の影が浮かび上がる化粧鏡、自転車、扇風機、そしてたくさんの着物と布団。「時よ止まれ」という絵画のページで止められた辞書。団地をうつしたテレビ(映像のなかは夜で、団地の明かりは太鼓の音にあわせて一斉についたり消えたりしている)
たくさんの物が、展示室内に並べられている。この家の瓦や、鳥の剥製や味噌瓶やなんやかや。そこを アテンドさんと一緒に歩きながら、「これは何でしょうねー」「このふとん花柄で結構かわいいですね」とか、会話をしながら歩いていく。プロジェクターが温かいとか。
木下さんとまわりながらなぜか、壁にかかっている絵をつかってどれだけ音が出せるかみたいな話になって、つるつるした表面をきゅっきゅきゅっきゅと鳴らしては、「お、やりますねー小山さん」とかへぼな話をしていた。「あ、木下さん、これ押したら軋みますよ」とか。ぶらさがっている布を三つ編みにして「デコレーションですね〜」とか言ったり。変な話ばっかり。
会話はほぼアテンドさんにまかされているようで、本当に、普通に会話だ。
ただ最後だけ、観客が入ってはいけない場所があって、そこでアテンドさんだけが進みでて、儀式のような動きがある。LEDライトとこの家の礎石。そして水場の石。まるでこの家の記憶を沈めて流すかのような儀式。

展覧会はまるで舞台装置のようだった。
そのなかでアテンドさんや観客が ツアーをすることで展覧会として完成する 
けどそれは完成でもなんでもない。たぶんずっと完成しないままだ。

ツアーがおわっても、打ち上げでも、福岡にかえってきた今でさえ
この展示はいったい何だったんだろうと考えている。
展示室の中では全てのものが同じ場所に ごちゃごちゃといってしまえばそうだけど
展示してあった。メディアテークの柱も廃材も瓦もねんども 観客が来るたびにねんどでデコレーションがふえていく自転車も、布団もなにもかも、全て同じように置かれる。ひとつひとつがすごく深い意味があるようでいて、返って意味がふえすぎて曖昧になる。最後にこの家の歴史を明かすことで、展示じたいに意味が生まれ、大きな記憶が現れる。最後の記憶は、それを全て停止させるための儀式なのかもしれない。けれどその大きな意味のなかに、もっとたくさんの小さな小さな意味や物語がたくさんたくさんちらばっている。全ての意味は等価に。

こうやって持ち帰って あれはこれは なんだったんだと考えることが
同じようにツアーに参加した人の話を聞いたり、たとえばボランティアで制作に関わっていた人の話を聞いたりすることも、
大きな停止の一部だろうか。
思考停止せずに

カタログでは展覧会の名前が
高嶺格「大きな吐息」怒りのガーデニング1095㎡ になっていた。

* *カタログより * * * * * * *
新製品のニュースは適当にして、蓄積するものたちのニュースをもっと流してくれ。世の中は誰が作ったのかわからないものだらけだ。ガラスがある、以前ならそれをたたき割ってしまうことで表現になっていた。いまはもう、割らない。柱がある、それをぶっ潰さずに腑抜けにする。いまどんなに価値があるとされているものも、いずれゴミになって価値を失う。廃材の山を見て美しいと思うのは、どれも等しく価値がないからだ。感動的均一性。私の実現したいものはそれだ。
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by tetoyarama | 2008-12-24 15:46 | oyama

12月22日  仙台へ

e0143051_20142764.jpg手持ちのお金がないので18切符で鈍行でいくことにした。
朝はやい時間の出発。荷物をつめるのに時間がかかり、始発に間に合わない時間に。
でもバスが動いている時間でもないので博多駅迄タクシーで向かう。
乗った車のおじさんが本当によく喋る人で
よく雨ふりますねー山は雪みたいですよにはじまり、タクシー用のカーナビについてまで説明してくれた。
よく喋るなぁーと思いながらも
悪い感じではないし笑って受け答え。

駅についてお会計。1000円からおねがいします
はい、100円のお返しです、ありがとうございます。あっ、ちょっと待って

と渡される120円。

「はい、ジュース代。気をつけて行ってらっしゃいませ」

て、なんだそりゃ!
朝からちょっと嬉しい気分になった。いや、かなりうれしいです。
なんだかとても幸先いい。ありがたいなあ。

チケットを購入しようとしたのが遅すぎて、年末ということもあって夜行列車の「ムーンライトながら」は売り切れていた。
帰りの分も。というわけで岐阜で一端おりて翌日また始発で出発。
前仙台にいったときにはムーンライトながらで夜のうちに通り過ぎた富士山を横目に、東京、福島と通り過ぎ、ひたすら鈍行鈍行。本を読んだり(5冊くらい持ってきた)コクコクしたり。仙台についたのは20時だった。そこから目的の仙台メディアテークに向かい、頼まれものを預ける。今日は時間がないので、高嶺展は明日にして今日は帰ることに。

高嶺展がはじまる前からsmtでは5番チューブ再開発計画 Project TUBE5 vol.2
気配の音「ELECTRICAL BEHAVIOR 電気な振る舞い」
という展覧会があっていて、10月にも一度みているがまた ここでじっくり見ていると、「あれー、小山さんじゃん」と何やら長髪のあやしい男が・・・とおもったら なんと茨城から来た遠藤さんに再会(すみません)。テトラメンバーでアーカスディレクターの遠藤水城です。
なにやら打ち合わせと高嶺展梅田展を見にきたようでしたが明日の梅田くんパフォーマンスを見ずに仕事のため水戸帰りらしい。この人も身軽な人だな・・ せっかくなので近所の中華屋にいるところに合流。去年11月に見にーのつもりが結局いつのまにか手伝いをしていたーARCUS STUDIOのオープンスタジオで会った、レジデンスしていた椎名勇二さんとも再会。写真家の志賀さんも初めてお会いして、とても楽しかった。遅れてけんとさん、うめだくん、そしてさらに後から愛子ちゃんやタノタイガさんも登場。いろんな再会だ。タノさんとは3月に会って以来でお会いできてうれしかったです。しばらく沖縄と仙台を行ったり来たりしていたらしい。
そんなタノタイガさんのワナキオで撮った映像「タノタク」

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* * * * * *
お世話になった愛子ちゃんはsmtのスタッフで、今年の3月に初めて仙台にいったときに会った。そのあと茨城で手伝っていた梅田くんの展覧会(門)にも一日だけ見に来てくれていた。
同い年で、なにかと話が合うし、いろんな同じようなことで悩んでたりとか、なんだろう、とにかくいろんな話をする。あいこちゃんだけでなくて、なんだかこうやっていろんなとこにいくとそれだけいろんな人に会う機会がふえて、もちろん同じくらいの年で動いていたりイベント企画してたり場所をもってたり、何かと動いている人に会うこともあって、そういうことがあるとやっぱりすごく刺激になるし、単純にうれしい。いろんな話ができることがとてもうれしい。
この家は猫が4匹いていつものらりくらりといったりきたりしている。2日目の朝はここの唯一オスのコタロウくんがおこしにきてくれた。
仙台では3つの小太郎さんに会ったな。一つは猫の小太郎くん、一つはAD&Aの小太郎さん、もう一つはユンボの山路さんの車がコタロウだった。かくいう私はいつか犬をかったらコタロウと武蔵にしようと決めていた・・てそれはさておき。

明日のパフォーマンスは参加者を募集していたので、私も出てみることにした。10人バンドらしい。さてさてどうなるのか楽しみだ。
写真はあいこちゃんちのコタロウくん。
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by tetoyarama | 2008-12-23 00:00 | oyama

12月19日  Reknub #4  12月20日  END クロージングパーティー

19日
レコード聞きまくりイベントReknub 
前身は昔三嶋さんや田中さんがやっていたBunkerというレコード試聴イベントで、江上さんも毎回のように通っていたらしい。毎回テーマがあって、レコード屋とも強力して、今日はこれを聞こう そして気にいったら買って帰ることもできる というイベントだったようだ。気になる音楽をタダでじっくり聞きたい!というのがその発端。
その別版がReknub。内橋和久さんが来たときにも、同じイベントをやった。
今回は江上計太がいままで聞いてきた主に歌もののレコードを聞きながら、話をきく回です。
普段見ないようなお客さんもちらほら。
最後、イベントが終わったあとにいい話が。

「新しい感覚を開かせることがアートじゃないかとね、思うんですよ。僕は。」
文字よりも何よりもまず感覚でわかる。これは新しい、今迄になかったものだと気づく。それって新しい感覚であって、感覚を開かせることが アートなんじゃないかなと。
そこはまさに たびたび実感している所ではある。見ているほうだけど。作るほうは 結果としてそうあればいいのか。そりゃあそうだろう。でもそこを目指して やっていく。それが高さを目指すってことなのかもしれない。

20日のクロージングパーティーで
いろんな話をきく。
反論したいようなしたくないような
でも江上さんの遠くのアーティストにむかって
という話はよくわかった。
2時ごろIAFへ全員で移動し、4時ごろ帰る。

江上展が終わりました。作品は1月9日まで展示してあります。最後にはテトラの真ん中に巨大なオブジェがむくむくとできていました。

なんだかこんなブログなどを書いていても、短時間でまとめることなどできず、感想しか言えないのですが(そして今のところ後から書く感じなので、情報としては遅い。)
気になった人は遊びにきてほしいし イベントを見にきてください。江上展以外でも。
年明けからメールマガジンがはじまります。いろんなイベントやら展覧会があっています。
どれもこれも ここでないと見られないものだし、いろんな出口か入り口かが 口をあけてたりなかったり。

* * * * * * *
Reknub #4 (ホスト:江上計太)

期日…2008年12月19日(金)
時間…19:00 open / 19:30 start
入場無料

Q: What recks the nub?
A: We are repairing a knob of the door for NEWBIE to come!

閉まりの悪い音楽への扉の「ノブを取り付け直し(Re-Knob)」、密かに現れた(ていた)「新しいやつ(newbie=nub)」の情報リークする(reek)ことで、砕け散ってしまった音楽宇宙の破片、小さな塊(nub)を大切にする(reck)イベントReknub。

今回は、齢50を越え突如、ロックミュージシャンとしてのnubとなった江上計太氏が、自らに強い影響を与えた数々の「歌」を紹介し、その精髄(nub)を語り倒します。

未だ為さざる“ガレージ”への飛躍の一歩として。
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by tetoyarama | 2008-12-19 00:00 | tetra

12月16日  EKMKEM

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江上計太 × 宮川敬一 × 遠藤水城 3人のトーク。
トークはだらだらだったけど、若い人がたくさん集まってくれて、トークが終わったあと、全員でだくだくと語ったり飲んだりしていた。遠藤さんが茨城から帰ってきてトークをするっていうのもなかなか珍しいことで(何回か帰ってきてはいるけど、みんなほとんど会う機会はないだろうから)宮川さんと喋れるというのも、とくに若い人たちにはなかなかない機会だったのでは。みんなSOAPとか行くのだろうか。

「たとえば工藤さんみたいな、なんだこいつすごい って思える人に出会える。だから僕も、と思って制作はやめれないんですよ」
「どこか遠くのアーティストに向けて、作品をつくっている。そんな気持ちです」

* * * * * * * *
EKMKEM

期日…2008年12月16日(火)
時間…20:00 start
入場無料
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by tetoyarama | 2008-12-16 00:00 | tetra


art space tetra    とんつーレコード     小山の小さくも山のような日々
by tetoyarama