てとやらま

塩ヶ森映像プロジェクト

Maher Shalal Hash Bazの曲で「塩ヶ森」という曲がある。
2007年に発売された「他の岬」というアルバムの中に入っているが、もともと2003年に書かれたBlues du jourというのが元となっている。(たぶん)


6月は大阪で見たい展覧会があって、行く機会があった。
いつも 展覧会やイベント1つでは交通費がもったいなくて行けないので、いくつかタイミングを合わせていくのだが
このあたりで京都でも見たい展示があったし、ちょうどプリミ恥部の平岡香澄ちゃんらの
大阪を離れる前の上映会+ライブが連続でライブ出演者を換えてあっていて、
工藤冬里さんが出演するということだったので、行ってみた。
このイベントは翌々日が梅田哲也の日で、やっぱりそちらも見たかったけど、
他の日程やらバイトの休みなどで断念。
会場に行ってみて、なんだか話の流れでパンダの着ぐるみを来てドラムを叩いたりした
(というかパンダの着ぐるみでうろころしていたらスティックをもたされた。楽しかった。ありがとうカスミン。赤ちゃんもおめでとう。)
のだがそれは置いておいて、
そのときに工藤さんと6月の大分と映像について話す機会があった。

6月22日と23日は 大分と別府でマヘルのライブが決まっていて
今回は福岡公演がないようだったので、参加していいですか、という話をした。
そのときに出たのが、映像を使えないかという提案だった。

マヘルの「塩ヶ森」という曲。これは

タ・タタ/タ・タタ/タ・タタ/タ・タタ/
タ・タタ/タ・タタ/タ・タタ/タ タ タ タ/

と四分の四拍子で進んでいく曲の、8小節目、最後のタタタタの四拍の3番目が微妙にズレて、
そしてまた元通りに帳尻を合わせて進んでいく曲。回数は不明。無限に続くような時もある。

工藤さんによると

これは長年やってきた曲で、この最後のタタタタの「ズレ」を共有することでマヘルは一つの共同体として
動いてきたんです。と。(確かそのような話だった)
この「ズレ」は、「ロック史」に基づいたズレであるという。
最近ではmax/MSP/jitterとかがはやっていて、映像と音楽を同期させることが
プログラムを組めば簡単にできるようになっているし、やっている人も多い。
それで山口の人らなどは出てきているわけだけど
彼らには「ロック史」(文脈や背景)が欠けている。だから強度が無い。

というのが工藤さんの主張で。(言うまでもなく「山口の人ら」って・・・)
今回は「映像のエフェクト、ロック史に基づいたエフェクトをかけたい」、ということだった。

この「ロック史」については、陶器展の時もたびたび出てきた単語で、塩が森のこの提案を聞いたときの私も
「工藤さんが言うのだから、何か歴史上の理由があるに違いない」などと思っていた。
かつ私は音楽の歴史については全く分からないので、このときは何もつっこんで聞いたりはせずにいたものだけど、
後々聞いていくと、全て工藤さんの思い込みの地平にあるものというか、
「これはこうだ」という決めつけ(といったら言い方は悪いけど)のもとに作られていった概念で、
でもその「ロック史」という概念が工藤さんの中には一本譲れないものとしてあるわけで
面白いなと、今も思うし鬱陶で陶器の話を聞いたときも思ったのだった。
そしてそのロック史を軸に、何か撮れないだろうかとも考えているのですが、それはまた別の話として。

「ロック史」が工藤さんの誤読や思い込みから生まれた考え方だというのは12月に行われた辺境プロジェクト(この日記は後日書いています)で少しだけ明らかになるのですが、
そもそもその「ロック史」というのが実際どういうものなのか、というのはまだ私にもぼんやりとしか分かっていないので、今後整理して聞いてみたいところです。

ロックは終わりからはじまった
そして転がり続けている
全ては「ロック史」なんです。
何が評価されるか、歴史に残るかというのは。

ウォーホルはベルベッツと一緒にやることで認められた。

+ + +

e0143051_13495236.jpg私が映像をよく撮っているということもありこういう話があったのだろうと思う。鬱陶の時もずっととっていた。ただの飲み会でも撮っていたしカメラはよく持ち歩いている。
はじめは このズレに合わせて画面がビカーと光るとか、16分割するとか
そういうエフェクトを想像して言われていた。(写真参照 工藤さんによるメモ)
でもそういったものはおそらくVJソフトとかが必要で自分は使ったことがないので 難しいかなとも思っていた。
そして、正直それは かっこいいのか・・・? とも。
でもきっと工藤さんには 外見のかっこよさよりもコンセプトのほうが重要で、
今回は「ズレ」と「映像」が結びつくところが重要なんだろうと思った。
そもそもマヘルシャラルハシュバズも、そのようなバンドだと自分は思っている。
コンセプト。
誰でも参加できる。楽器ができれば。できなくても良い。
常に開かれており、様々な人が参加して、そうなるとやっぱり楽譜通りにはいかない。
エラーやノイズが多く入るが
それをどのように取り込んで、受け入れて、反応し、まとめあげていくか。
開かれたものは閉じることはできない。

以前のこのしまの夫妻と車で松山まで行ったときに、工藤さんとシバッチさんが運転席で話しているのをじっと聞いていたことがある。
そのときに、マヘルの話をしていて、工藤さんは「僕は完璧主義者なんです」と言っていた。
曲を作るときに、その曲の音の形、響き、息づかい。音が音として立ち上がるときの
その瞬間のはじめの音の鳴り方まで頭のなかに像としてできていて、昔はそれをそのまま現実に現そうとやきもきしていたのだという。
でも当然そのようなことは無理なことで。
だからこそ、それはもう幻想のものとして諦めて、諦めた上であえてエラーが出るようなやり方をしている、
というのは工藤さんの言葉ではないけれど思うところ。
エラーや間違いさえも、肯定も否定もせず、ただ曲の中に取り込んで行く。
マスター・オブ・ミステイクってそういうことではないか。
だからマヘルは誰でも参加することができる。むしろ 部外者が入ってエラーを出す事で曲は更新され続ける。
毎回違うものになる。成長し続ける。でもそこには美しいメロディと、リズムと、工藤冬里というコンダクターが居て、確かに全体を掌握していく。
最近素数というものをよくいうけども,要はそういうことで
一つ一つの素数が集まってマヘルを形成していく。それは あくまで個のまとまりであって集団ではない
個があつまって共同体になる。素は個なのだから、個性=エラーが出るのは当たり前でむしろそれを望んでいる。

マヘルも工藤さんにとっては表現の一つの手段なのであって、やっぱりロックに基盤をもっているが
それだけに限らない。それはロック史という一つの基準があるから
ではないか。とか。
では「ロック史」って何だろう。
とにかくやってきたこと、や自分のビジョンがある人ってやっぱり強い。

よく言われることですが
私がある特定の作家に反応したりする。他には何も反応しない。
それはどこかしらその作家たちに共通点 もしくは自分にしか見えないものかもしれないけど共通項を感じているんだと。
何でこんなに気になるんだろうかとか、何でこんなにいい作品だと思えるんだろうかとか
色々考えるけれども、それはとにかく関わりながら作品を見ていくことで掴んでいくしかないと今は思っている。

この「ロック史」というのも、自分の中に響いているのだろうか。

福岡に諸岡光男という、テレビを使ったノイズミュージックをしていて、最近はプログラミングして映像と音楽を画面上で手でまぜていくような 興味深い演奏をしている男がいる。
工藤さんははじめ「諸岡くんそのへん詳しくないかなぁ」とか言っていたのだけど、
でもこれは私がやりたいと思った。
工藤さんと初めて何かができるんだ、とそのとき思ったのだ。

「ちょっと考えてみます」
そういってその日は帰って、
予定を済ませて福岡に帰ってからいろいろと模索。
はじめはVJソフトか?と思って人に聞いたりお試し品をいれてみたりもしたのですがやっぱりダサイ。
そしてサンプル品は途中で「これはサンプルです」みたいな表示がバーンと出てしまって
どうにもならない。
でもお金を使って買ってもなにか違うのではないか。
そんなに完璧にして それはちょっと違うのではないか。
というか マヘルの音楽で映像だけキワキワってどうなんだろうとかぶつぶつ考えたりしていた。
一方で、最近OHPを使ってVJをする人が多く居る。OHPiaもそうだし、田川の宋さんなんかもよくやっている。
これはとても楽しいしアイデア次第で何とでもなる。
イメージとしてはこちらが一番合ってる。
ちょうど先日Deerfoofが福岡に来たときに、長崎のrocoさんがVJをしているのを手伝ったことがあって、
OHPはそのときに使って遊ばせてもらっていた。
でも長崎から借りるわけにいかないし。

考えたのは誰でも実現可能で、機材もごてごてしいのは要らずに、できないかということ。
移動が多いバンドにとってはそれも一つ重要なことだと思う。
そしてOHPって画面上の映像を要は鏡で反転させて光で増幅して投影している・・ようなもんではないかと思って
つまりプロジェクターで映すのであれば カメラで取り込んでそれを投影、ということと同じことなのでは
という変な考えで、カメラに直接かざせばいいではないか!という結論に達した。(鏡をとっぱらっただけです。要は。)

そして本番の別府タワー。
工藤さんにも内容を説明し、
本番前、タワーに向かう前に百均に寄って素材を物色。いくつかのガラス皿とビニールシート、
そしてビニール袋を手に入れて下準備。
結局 これできるかな?と皆で作ったえのぐ水は光が通らず使えなくて
テトラから持っていった分厚めのガラスの皿と、コップの底がかなり役に立った。

直接かざすんです、ということに「それはいいアイデアですね」と喜んでくれた。
スクリーンが小さくて斜めにしかならなかったときに、
私としてはスクリーンなんてなく、照明的に演奏者に当てる感じでもいいのかなと思ったのだが、
それを言うと
「なんでですか」
「でも作品なんだから斜めじゃ駄目じゃないですか。」
と不機嫌そうに言った工藤さんがなんだか印象的だった。
「作品」なんだなあ。
(結局スクリーンは無事に設置された)
終わったあとに、「これは歴史に残るよ」と言った。

この映像のプロジェクト(?)はその後も何カ所かで行われている。そのあとの広島でもされていたそうだし
(このときの映像は主催の倉元さんに送っていただきましたが、普通にプロジェクターでの照明のようになっていた・・・うーむ)
沖縄ツアーと、11月の辺境プロジェクトでもあった。
また12月はイギリスで工藤波夫さんらが効果を担当してやっていたらしい。
そういう話を聴くと少し嬉しくもなる。

この後、何度か映像について話すことがあった。
もしくは 写真と映像について。まあ大抵「どう思いますか」とふられて応えられずに終わるような。
私が気にして見ている大木裕之さんも工藤さんは知っていて、12月の個展のときに大木裕之について語ったことがあった。
工藤さんはVimeoというサイトでデジタルハリネズミで撮影したビデオをこの春からアップし続けているというのもあって、
http://vimeo.com/album/244706
大木裕之と関連して考えることも多くなっていった。
それは9月の大木裕之ACTIONに繋がっていく。のだった。

ズレや誤読や深読みや辺境 などなどのキーワードがたまっていく。
でもたまっていくものは捨てられたもので まだまだ工藤冬里さんはどんどん先にいこうとしている気もする。
おいついてその先を見てみたい とも思った。


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# by tetoyarama | 2010-06-23 00:00 | oyama

20100622 大分マヘル

大分でのプチ・マヘルツアーに参加。

6/22日はAT HALLにて。何気に初めて来た。
シェーンがよくライブをやっている、というイメージがあったけど、暗くて、しっとりとした良い場所でした。
広さも自分にはちょうど良い感じ。スタッフの方とお互いに「いつもシェーンがお世話になってます」

大分のバンド、クラヴィノーツと対バン。マヘルにはかっぱさん、大谷さん、私、と、クラヴィノーツのギターの人とドラムの人が参加。
ベースが居なかったのでいくつか普段はトランペットの大谷さんがベースを弾く場面があった。
ここで工藤さんが最近作ったらしい やたらとシャープの多い曲をやった。ブルースの。
「君、けっこう楽譜読めるんだね」と工藤さんに意外そうな顔で言われましたが、今更ですか。。はぁ、すみません。



翌日の別府も参加。
別府ではプロジェクターを使った演奏をすることになっていた。
それはまた次の記事で書きます。

イベントが割と遅い時間にはじまるというのもあり、会場へ行く前にのんびりと泥湯につかる。
「当 紺屋地獄は他に類を見ない地獄から直結した温泉です。直接地獄に入っているということを お忘れにならないでください。」という看板。かっこよるぎる。地獄ギゴク!

会場となった別府タワーは混浴温泉世界を手伝っていたときも来たし(毎週タワーナイトというイベントが行われていた)、3月の梅田哲也ツアーの時もお世話になった。http://tetoyarama.exblog.jp/12260198/
タワーはもともとはカラオケボックスだったのですが 今はその区分けされた部屋を使って様々な人がショップで入居していたり、フリースペースとして使ってあったり、ミニシアターがあり、別府情報をお届けするユーストリームテレビのスタジオがあったり、音楽の練習スタジオだってある。今回もそこでReNT.RECというレコード屋さんをやっている日名子さんが主催で、今後どんどん音楽イベントをやっていく予定のようだ。

(その後、日名子さんは山口の山中さんや大牟田の竹永さん(Ants)らとツアーのような形で、どしどしアーティストを招聘していて、そのネットワークやなによりモチベーションや行動力は目を見張るものがあるなと思う。ReNT.RECにはとんつーレコードの商品も置いていただいてます。)

タワーナイトではDJがあったりパフォーマンスがある一方で、地元で作品を作っている人が店を出していたりかなり自由な雰囲気。でも出てるミュージシャンはマヘルと、もう一人この日は福岡から小貫誠(a.k.a.寂しい女)さんが出演していて、実験的というか。アンプとギターを使ったセットだった。会場はミラーボールがくるくる回る、昭和のディスコって感じの所で、床も白と黒タイルのモザイクだし、なんだか不思議な既視感やら混乱やら。「何だこの場所は・・」という感覚。まとまりのない、でもそれをあえて選んでいる感じ。

別府タワーの最後は混浴温泉世界のときに山中カメラさんが作った「別府最適音頭」で〆。クラブイベントでライブで音頭。
そのあと軽く片付けなどをして今日お世話になる日名子さんちへ帰ったのはなんと朝4時。
早々と寝た工藤さんを横目に見ながら朝6時のバスで空港へ向かって帰るという大谷さんと朝まで話して、日名子さんが送っていったのを見届けてから就寝。

昼ごろ起き出してお母さんのおいしい手料理をいただき、
日名子さんおすすめのみかエり湯に行って、蒸気で卵を蒸して堪能し、それぞれ帰路につきました。
タワーで調整やリハをした後、実は3軒ほど温泉をハシゴしていて、湯上がり卵はだ。
念願の泥湯にも行けたし。よい旅になりました。


泥湯に入る前にとりあえず軽く腹ごしらえ。工藤さんと大谷さん。

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# by tetoyarama | 2010-06-22 00:00 | oyama

The Wire:Gloval Ear : art space tetra

今発売中のWireにart space tetraの記事が出ています。
http://www.thewire.co.uk/ 

Gloval Earというコーナーです。
内容は福岡の音楽についての話題なのですが、特にart space tetraのこれまでと今、みたいな感じですか。
特に最近2月にあった梅田哲也のライブについては詳しくふれてあるとともに、
梅田がリリースしたCD&DVDと、そのレーベル「とんつーレコード」についてもふれてあります。

それに連動して音源もいくつかウェブページに上がりました。
http://www.thewire.co.uk/articles/4330/

「しろたま」内サントラより、
02 Metz
04 classroom-4(with takashi ueno)
です。
2008年のフランスMetzでのインスタレーションの録音と、
2007年の茨城アーカススタジオでの展覧会(門)のなかでの教室4でのライブ音源ですが、
どちらも音の粒感がものすごいです。整音は西川文章です。
(ていうかグレック、音源からのものだよって書かれてない・・。
ちなみに「しろたま」は他に3曲入っていて一つ一つの音が耳にチリチリと触るくらいクリアです。ぜひ)

それと、去年12月工藤冬里個展「鬱陶〜マイナス茶碗〜」内で行われたMaher Shalal Hash Bazのライブ音源より
BDJ
Air,Alyle
a lamb
の三曲です。
ちなみにBDJは「BDJ 20/12/09」の間違いです。
曲が終わった後次の曲へうつるまでの工藤さんの解説なども入っていますがそれも含めて 聞いてみてください。(そして次の曲は想像してください)

梅田哲也、工藤冬里意外の選曲と人選はライターのグレックさんにおまかせしましたが、
中村勇二、諸岡光男、電子卓上音楽団と、いずれも関わりの深い方々です。
ぜひ聞いてみてください。


+++

でもテトラの写真、縦位置が横になっている、とか、曲名まちがってるとか、
さすがグレック。うっとおしいけど愛おしいと好かれる男である。(いや、ほんとに良いやつです。)
Wireの記事とか、あんだけテトラの写真集めてたのに、実際載ってるのなぜか梅田くんだけだし・・・
「えーーーーーーーーーーーーーー!!」とか叫んでしまったじゃないか。
でもなんだか励みになりました。
はじめグレッグは福岡の音楽の紹介でバンドも含め考えていたようなので、ベースやドラムの入ったいわゆる「バンド」が演奏できないテトラの紹介として音源をあげることや(海外のパンクバンドとかからブッキングしてとか来ても困るし)、梅田哲也(大阪)や工藤冬里(松山)の音源はお断りしていたのですが、途中から記事の関連でテトラの紹介に絞りたいということになったので、掲載していただきました。
でも聞いていた話よりだいぶ数少なめにしたんですね。。


ぜひぜひ聞いてみてください。
「○(しろたま)」フランスでも一部販売されてます。
さてさてがんばらなければ。


+++
昨日イメージフォーラムにいってきました。
昨日の夜のプログラムでウィリアム・エルグストンの、唯一の映像作品の上映があった。ストランテッド・イン・カントン

プログラムの説明から引用します。

ソフィア・コッポラが「空虚なディテイルの美しさに影響を受けた」と言い、ガス・ヴァン・サントが『エレファント』でオマージュを捧げた、現代アメリカを代表する写真家の一人、ウィリアム・エグルストン唯一の映像作品。1973年から1974年にかけて、エグルストンは当時購入したばかりのポータブル・ビデオ・カメラでメンフィスの街を撮影し、35年を経て編集、完成した。

* ストランデッド・イン・カントン
[ウィリアム・エグルストン/ビデオ/77分/2008/アメリカ]

こーーれーーーはーーーーよかった。もうみんな薬でいってたり
おこりっぽかったりするのだが、何より対象との距離が近くて
遠くて 面白かった。いや基本的にはとりっっぱなし系なわけですが。
でもそのあと飲みながらゆみちゃんと、カメラを向けるときって遠慮がはいってしまって難しいみたいな事を話していて、どれだけ近づけるのだろうかとか、それもおもしろかったし
そう思うと、安田哲さんの 対象との距離がものすごく近くて親密で
ああすごいなあと思ったり。した。また別の作品について変な楽しみ方をみつけたり。自分との戦いになってくるとか。

とにかくこの作品はすごくよくて、久しぶりに、いいものに出会ってテンションがあがってうきうきな状態というものを体験し
また何かと考えた。
音楽だとか美術もそうだけど、いいものに出会うといつも必ず立ち止まって考えさせられる。なぜこれにこんなにも惹かれるのか、ということを。場合によっては泣くほど凹むこともある。音楽とかこれがてきめんで、ライブ中にぐるぐる頭のなかをまわって疲れたりもする。今日はそんなことはなかったが
そのなかでなんとなく 分かったこともあった。

それにしても面白い映像たち。

一昨日の「ウム/オム」
図書館の場所が分からなくて 最後の10分しか間に合わなかった・・見たいー 悔しい。
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# by tetoyarama | 2010-06-05 00:00 | tetra

20100530 円盤レコード寄席

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「円盤レコード寄席」

期日…2010年5月30日(日)
時間…18:00 より
料金…500円(1ドリンク付)
場所...art space tetra(福岡市博多区須崎町2−15)

東京高円寺の多目的ショップ 円盤の店主田口が流行歌ではない生活の中で生まれ、使用されてきたレコードを紹介する全国行脚トーク・イベント。
日本各地の御当地盤、町の人々の自主制作盤はもとより、学校の卒業記念、楽器教室の発表会、会社のPR、ニュース報道、果ては結婚式の引き出物や、レコード・メディアの実験作まで、レコード文化の裾野に広がる広大な世界を探訪します。
はじめのうちは珍しい音源のように聞こえるかもしれませんが、
聞いているうちに、誰もが記憶の奥底にある何かを揺さぶられ、
さらには「あれ、そういえば家にそんなものがあったような気が....」
と、忘れかけていた記憶の扉が次々と開いていきます。
そんな忘れかけていた日常が蘇るレコードがたっぷり聞けます。

例えば
幼稚園のピアノの発表会の記録レコード
卒業式の実況録音のレコード
警視庁が捜査に使ったレコード
農協の有線放送番組は実はレコードをかけていた
レコードを作る会社が自社の営業のために制作したレコード
結婚式の引き出物として作られたレコード
飲み屋のサービスとして自分が歌ったカラオケ歌唱がレコードに
ブロマイドとして制作されたレコード
絵はがきとして制作されたレコード
切符として制作されたレコード
雑誌として制作されたレコード
オモチャとして制作されたレコード
溝が片面に何本も切ってあるレコード
1分間に4回転しかしないレコード
さらには持ち主がカスタマイズしたレコード
中古レコードに紛れ込んでいた手紙
そして、ことあるごとにレコードを作るので、レコードを並べてみたら作り手の人生が見えて来てしまった例

などなど。
レコードが生活に密着していたがために見えて来るその時代、暮らし、
その生き生きとした姿をレコードにじっと耳を傾けて触れてみませんか。
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# by tetoyarama | 2010-05-30 00:00 | tetra

20100522 内橋和久ワークショップ@大牟田

内橋さんのワークショップに参加してきました。

ちなみに前回の日記から
* * * *
内橋さんの指示で、あなたとあなたとあなた、というふうに指でさされた人が、手が振り下ろされるのを合図に
演奏に入る/前に演奏していた人と切り替わる。そうやってずっとつながっていく。
途中で指で「入って入って」という指示があったり、あの人のやってること真似してみて!という合図があったり
(サックスの中村さんをリコーダーで真似しなければならなかった。これはおもしろかった)
だんだん難しくなっていって、内橋さんがサイン(「記憶しました!」という身振り)したら、その組み合わせと自分がやっていることを覚えていて、次に再生の合図が(「思い出した!」という身振りで、頭の上で1、2、3と組み合わせの番号を出す)出たらその組み合わせの人がやる(つまり覚えておかなくてはならない)ということもあった。
この組み合わせに入りたいと思ったら 手をあげれば入れるし、面白いアイデアがあったらまた手をあげて入る。

* * * * *

参加者は17人。でもうってかわってギターが6人という偏り。あとドラムとかピアニカとか声とかベース2とか。
今回はこの途中から入るのがなくって
後半は、一人一つバンドのリーダーになってメンバーを参加者から募集して打ち合わせしたいならして3分間演奏をする/というのを17人分続けていく。前の人が演奏をしているうちに、次にやりたいな、と思った人が立候補して演奏する。途切れたらそこでおわり、ということで。私はこの日ピアニカとカウベルとかを持っていっていたのだが、バンドの時はあまり使わなかったな。
ギターの二宮くんに誘ってもらった時は、彼が静かな感じで、といい、私とぴあのさんとの3人メンバーだったので、ピアノさんと二人でぶつぶつぺちゃぺちゃ呟いたらざわざわと面白いんではないか、ということでギターをひく二宮君をバックに二人でぼそぼそぼそぼそ。すると二宮くんもなぜか雨だのぽとぽとだの、呟きはじめたので、ぺちゃぺちゃぱくぱくはぴあのさんにおまかせして私はおなかがすいただの明日なにしようかでも雨だしなあきょうのごはんなあにただいまーとか。。。てカウベル振りながらで意味不明だけど面白かった。

たぶんファイファイで見たとかチャルフィッチュで見たとかのあのダラダラ喋りをやりたかっただけです。私。
たまに皆チェルフィッチュの舞台にあがっているのではないかと思うときがある。恥ずかしそうなへへへ笑いをしながら。 それは自分にも思うことがある。

さて、そして自分がリーダーのときは何をしたかというと、前のバンドが長ーいフレーズを続ける感じではじまったので、こちはらあんちゃん(ドラム)とイフクさんとをメンバーにして「にらみ合いをしよう」ということに。
こーこーこーこくきこーで前やったようなことで、一拍ずつまわしてはいくんだけどその間は自分で決めていいというか、むしろ睨みあいながら相手の出方をまつ。というか。コンセプト(?)は「リズム隊」だったんですが、
ところが始めたとたん、あんちゃん、一拍じゃないよ・・でもそれはそれでよくって、こちらもそれに合わせててを叩いたり、三人でタンタタンというリズムになるときもあれば タ  タ  タタタタタタタとなるときもあって、なかなか面白かったのです。

しかし帰りながらなんだか即興っていうけど何なん?と思ったりもしていました。
その「リズム隊」のやつもそうだけど、少しは規則があったほうがよいし、みんな遣っていることは自分規則に従っているわけでとかなんとか。

それにしてもあんちゃん。まだ16歳の大牟田の誇るドラマー
ワークショップ初参加の人は3分間の演奏をはじめにするのだけど
スイッチがはいってとまらず10分ほどソロで叩きまくり。
これがむちゃくちゃかっこいい!
思わず録音してしまったが場所が近すぎてバリバリいってる。
でも10分も聞かせるなんてすごい!


この日の大発見でした。
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# by tetoyarama | 2010-05-25 18:20 | oyama


art space tetra    とんつーレコード     小山の小さくも山のような日々
by tetoyarama
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