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てとやらま

20100925.26.27 大木裕之ACTION!!!!!

大木裕之ACTION
2010.09/25,26,27,
@art space tetra


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2010.09.25 
■ACTION 01

19:00start/1000yen

上映作品

『遊泳禁止』(1989年、89min)

       ーイメージフォーラムフェスティバル1990審査員特別賞

『海風』坪根正直(2010年、5min)

トーク:大木裕之、坪根正直、ほか(交渉中)



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2010.09.26
■ACTION 02-1
15:00start/1000yen


上映予定作品

・『優勝ールネサンス』(1995~1997、88min)
              ー製作・JEANS FACTRY/サンダンス映画祭1999招待作品

・『カム』(2006~、60min)



■ACTION 02-2
19:00open/19:30start
1500yen(1drink order)

大木裕之/園田裕美/諸岡光男/
イフクキョウコ/倉地久美夫


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2010.09.27.ACTION 03
大木裕之/工藤冬里
19:00open/19:30start
1000yen







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工藤さん こんにちは
小山です。
オトノタニでは大変お世話になりました。


さて、遅くなっていますが、大木さんとのことについてです。


大木さんの作品というのは、ビデオに持ち替えてからは、
映像作品はまさに大木さんの視線と思考の痕跡となっています。
会った人、その場所、そのときの自分の思考までが映像作品の中に含まれています。
それはものすごくものすごく個人的なものですが、映像と風景と音と、また 映像が多重に重なることで画面の白さは増して、
いつかどこかで見た風景のようなどこか違う場所のような、時間をとびこえたような感覚に見る人を導きます。どっかで居た、どっかで見た。どっかで考えた。考えたことないけど考えたい。

そして工藤さんの音楽もそうです。
以前、その時思いついたメロディーを鼻歌で携帯に吹き込んでいましたね。去年テトラで初演した楽譜は、スコットランドでしたか、を旅行したときに五線譜を持っていて思いついたときに書いたものだとおっしゃっていました。そのとき思いついたメロディー。
それがマヘルの音楽になる。
最新作の「セラデルニエールシャンソン」というアルバムは、その思いつきをいかに生のまま残すか、という実験であったそうですね。
こちらもごくごく個人的なものが、他人の力を借り、様々な音が多重に重なり マヘルというバンドになることで普遍性を獲得していく。

あなたたちは 方法にこだわらないし、むしろ
ある理想に行き着くために、その方法を脱臼させる、もしくは否定するという方法をとっています。
大木さんも、どこかのインタビューで「今でも僕は建築家のつもりでいるんだ」と応えています。
工藤さんが『ロック史』というものに貫かれているとしたら大木さんは『都市と建築』に軸をもっています。
江上計太に『ガレージ』があるように。


やはりまだうまく言葉にできていませんが、大木さんと工藤さんの作品にはなんとなく共通点があるような気がしていて、
この二人をぶつけてみたかった、というところが
この27の企画の出発点です。今大木さんとも話しあいながら進めていて、
こんなにバタバタなかんじになっていて申し訳ありません。ですがそういう勢いとか、作家に直にぶつかっていけるのが
テトラという場所を自分らでやっていることの強みだし、フットワークの軽さがなせる業だと思っています。
その結果みたこともないようなものが見れたり、心が揺さぶられるようなことが起きたりすると素晴らしいなといつも思います。


昔、水戸でマイクロポップという展覧会があっていて、そこで大木さんの作品をはじめてみました。
それは大木さんが「美(メイ)とは何か」という問いをもって、別れのなかに美しさがあるのではないかと呟き恋人と別れてみたり、街を歩いたり、人と対話している、その映像に
市民のオーケストラがマーラーの交響曲第七番を練習している風景が間に挟まりますが、
大木さんの探求が進むのと同時に、オーケストラの演奏も熟達していく、
その作品が、自分にはマヘルの音楽と重なりましたし、変な話 自分の姿にも見えました。

12月にいらした時に、その少し前私がヨコハマ国際映像際で見た、山川冬樹さんの作品について話したことをよく覚えています。
そのときも、結局言葉ではうまく説明ができませんでしたが、
ごくごく個人的なものが普遍的なものにいきつくのってどういうことだろうか、というのが今の自分の問題なんだという話をしました。
自分だけでなく 全体的な流れなのかもしれません。
物質的な作品よりも、そのプロセスや、作家の態度や、視線に興味があります。
作っていることに安心するのではなく、アンテナをはって、貪欲に動き回ること、常に思考することが必要で
お二人は自分にとっては謎でだからこそ魅力的でもあり、二人について考える事が今の自分の問題へのヒントなのではないかと今感じています。

この企画は大木裕之を読み解く、工藤冬里を読み解くための企画でもあります。

先日電話で話したときは、
工藤さんは「自分は撮られる音楽家だというところから否定しなければ」とおっしゃっていましたが
大木さんも今回は 撮る側という意識があるのかは謎です。
ただ やはり撮る ということから始めるのではないかと思っています。
またやはり福岡で撮っている映画「LAST CITY」のことについて言われていました。

具体的には 当日いらっしゃったときに打ち合わせができればと思いますが
(早めにお越しいただけるとありがたいです)
今回は 演奏会ということでなく、身体的なパフォーマンスということで考えています。
演奏も、カメラを撮ることも、線を描くことも、パフォーマンスです。
大木さんのアクションに対して工藤さんが反応し、それを聞いて大木さんがまた反応する、それがまた別のアクションを呼ぶ、そんな日になればいいなと思っています。

全然具体的ではないですね。
なんだか風呂敷だけ広げている感じがしていますが
また大木さんとも話をして ご連絡させていただきます。

日程だけ決まりました。


ACTION03 大木裕之+工藤冬里
期日...2010年9月27日(月)
場所...art space tetra
時間...19時開場、19時30分開演
料金...1000円(要1ドリンクオーダー)



+ + + +

小山冴子
by tetoyarama | 2010-09-24 16:19 | 3150
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