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てとやらま

11月21日,22日  九大大橋キャンパスにて堀尾寛太ライブ

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堀尾寛太さんのライブにいく。ほりかんさんとは今年(まだ今年!なんだかすごく時間がたった気がする)3月に茨城県守谷市のアーカススタジオであった梅田哲也さんの展覧会、ミッドナイトエキシビション(門)で会った。
堀尾さんは福岡にいた学生のころは、芸工大でも外でもいろんなイベントやワークショップをやっていたらしく、テトラのみんなともつながりがある。「ホリカン」という名前は乃美ちゃんとかからよく聞いていたので、3月にアーカスで会ったときは「ああこの人が噂のホリカンさんかー」と思ったものだった。
芸工大の人で外で何かやる人で、知ってる人って堀尾さんがいなくなってからはいなくなっていて、どこかでつながれないかなと、密かに思っている。先日のPOPOのライブで渡辺くんに出てもらったのは、そういう意味でもすごくうれしかった。渡辺くんやサンダーさんとは2月に会ったのが最初だけど。

今回は芸工大(現在は九州大学になっている)の大橋キャンパスでの文化祭で、好青年科学館という企画の一端でのライブ演奏。
他にテトラでも度々演奏や録音を担当してくれる諸岡光男くんも出ていて、おもしろかった。
諸岡くんは今回はいつものテレビだけでなくドラムセットと組み合わせての演奏。ドラムをたたくにの会わせてテレビも変化するし、音もたぶん叩く早さやリズムで変化する。
終わったあとの芸工大の先生たちの興味津々ぶりがすごかった。

堀尾さんの演奏 一日目は昔からやっているセット
手元で磁力や電気をつかって 針金やくぎがカタカタ言う。これもとてもおもしろかった。
2日目は インスタレーションをつくりながらの展示というか、写真がないのが残念だ。モノが動いて空間にひろがっていくのと同時にひとつひとつが際立っていく感じ。ヤカンの上を走り回る磁石を見て向いに並んで座っていた学生の男の子3人が「ああっ、磁石が動いとう・・。かわいい・・・」と。興味津々でいろんな角度から見ていた。そんな君らがかわいいよ・・・。

これを持続できるようにしたら 本当に素晴らしいサウンドインスタレーションですね!と江上さんと盛り上がる。考えてみたら堀尾さんだけの展示って見たことがないな。ライブもあんまりちゃんと見たという気がしてなくてーというのも(門)の時は録音しながらだったので意識が録音のほうにいってたー今回ちゃんと見れてよかった。

梅田くんは空間に対して作用しようとしている というか空間からベ―スに考えている。そして堀尾さんとはなんか造形とか使っているものや、音への興味、現象への興味など、共通項が多くあると思う。
でもこの人はもっと、モノや機械への愛情が本当にすごくて、興味はもっとモノそれ自体や、音の発生源にむけられているような気はする。

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巨大なやじろべえにモーターをつける。両端に吊るされた錘にはマイクが仕込まれており、重力とモーターの回転によってやじろべえがかたむくたびに、錘は地面にあたり、あるいは振動し、その振動がマイクによって拾われ、全く別方向に転がっていたスピーカーから出力される。
つり下げられたヤカンやコイル、電気、磁石、ブリキ缶。様々なものが堀尾の技術によってまるで生きているかのようにざわざわと動きはじめる。
まるで公開製作を見ているかのようなライブパフォーマンスは、観客と作家の間に何の垣根もつくらない。観客は自らの興味のままに動きまわり、物のいきいきとした動きに感嘆し、音の出所をさぐってじっと見つめたり、耳をそばだてたりする。
音やその発生源に対する純粋な興味と、蓄積された高度な技術と知識、それによって作りだされた作品はあまりに生き生きとして、時におかしみさえ感じさせる。高度に発達する工学技術の原点は、物そのものへの愛情や興味、そこから新しい技術や物を生み出そうとする探究心であるのだろう。堀尾の作品は、物や技術、それを生み出す人間への愛にあふれている。
by tetoyarama | 2008-11-21 19:12 | oyama
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