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てとやらま

とことこツーリスト5

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建立寺に戻ると
鍋の準備が。
そう 今回の「とことこツーリスト」
企画の名前は「ほっこりトラベル」
ほっこり?

地域の職に触れ人に触れ ほっこりしようというのもあるけれど、
お鍋でほっこりしようというのもあったのです。

ここ春吉
これはお鍋。
材料は春吉周辺であつめてきたもの、
これは 晴好鍋をつくるしかない!
というわけで 
晴好鍋ができあがったのでした。

柳橋連合市場でさばいた魚
旬の野菜(大量の春キャベツ)
中村豆腐店てつくった豆腐
練り物屋さんのがんも とか
ちくわ屋さんのちくわ
など 参加者が職業体験しながら集めてきた材料と

隠し味に 春吉のお酒「晴吉の風」

晴好の風をつくるためのお米は
佐賀にある天吹酒造の協力のもと
完全無農薬(もう何年も農薬を使っていない田んぼをつかって)で
合鴨農法でつくられています。

その 合鴨も なんとお鍋に・・・(写真のお肉)
おいしくいただきました

そして〆の雑炊は その晴好の風のためにつくったお米というてっていっぷり。

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それをおいしくいただきつつ、今日いった所の店長さんや春吉の方々もいらっしゃるなかで今日の報告会。
あそこも行ってみたい 今度行こうという声がたくさん。

それぞれがつくった春吉クイズ大会をして
おおいにもりがりつつ
夜はふけていったのであった・・・

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今回 体験/見学でお世話になったところ

・右近商店(柳橋連合市場内の魚屋さn)
・ハニー珈琲(マヌコーヒーさんと一緒に買い付けなどもしているらしい。)
・大庭鍛冶屋(包丁などをつくっている。)
・佐藤純一商店(ホテルなどに野菜をおろしており、珍しい野菜や山菜がたくさん)
・甘栗屋さん(柳橋連合市場)
・天神スタンプ(店長の印鑑コレクションがものすごいらしい・・・鑑定団もの)
・高松の蒲鉾(柳橋連合市場 蒲鉾屋さん)
・新高砂マンション(リノベーションのマンション)
・太田屋仏具店(18金の御鈴 仏壇について)
・中村豆腐店(寄せ豆腐おいしかった・・・)
・平間饅頭店(和菓子の勉強をしてまたこの場所にかえってきてください)
・Chopper Tooth(いつかジーンズを・・・)

懇談会/WS会場/台所提供:建立寺

この とことこツーリストのうしろには 春吉実行委員会という、商店会の人が中心になっているグループがついていて・・・というのは 
で書きました。

近年いたるところで行われている まちづくり系のアートイベントには
正直懐疑的です。
全く関係のないところから 作家をつれてきて 「アーティストの目線を入れてみる」というような。それも 全く違う視点をいれることで新しい発見があったり 全く違う捉え方をされたりなど は、確かにあるのかもしれないけども。
けれどその多くは 「アート」とか「アーティスト」とかいう言葉を使っていることで
逆にうさんくさいもののように感じられる。少なくとも自分にとっては。
私はもともと「アーティスト」や「アート」という言葉が好きではありません。
それはその そこで感じる胡散臭さにも由来しているのだと思う。

物をつくっているだけでアーティストなのか
何がアートなのか。ということ。

ちなみに今回のとことこツーリストは アートなんて言葉は使っていません。
それでいいと思う。

以前 藤浩志さん主導で筑前深江で行われた筑前深江アーツキャンプにこちらもボランティアスタッフで参加したことがありました。
こちらはアートという言葉がついているけど、


今回のとことこと共通しているのは
その場所に住む人が中心となって イベントを動かしていること。
そこにいるのは 美術作家としての藤浩志よりも先にその地域に暮らし、生活する一人の地域のおじさんで
同じようにその地域に住む人たちが 動く。
その結果廻りの人がまきこまれて
また違う魅力が見えてきたり
新しい人間関係ができたり
違う興味がうまれたり。

そういうことがもしかしたら ある意味でアートと呼べるのかもしれないけれど
はじめからアートの力で とかアーティストの〜という文句が出てくると
ああ またかと思ってしまうのも確かだ。おかしな流行にしか思えない。

アーティストだからといって
普通の人と何が違うのか
というか 普通の人ではないのか?という疑問。
一段高いところに居るかのような 
勘違い。

特にアートとつけなくても アーティストといわれる人たちのあたらしい目線や行動を借りなくても
地元パワーというか 実際にその場所に住んでいる人のパワーというのははかりしれなくて むしろそこに住んでいて 住んでいるからこそその場所のことも場所の力も分かっていて
もちろん愛着や 想いも強い。
だからこそ
他人をも巻き込んでいく力があるし
巻き込まれるからこそ 自然に色々なことが見えてくるし入ってくる。
お金をかけなくても アートだなんだのと言って宣伝をして助成金をとってとしなくても
ゆるやかに 広がっていくようなことができる。
それでいいんじゃないのか。

そんなことを思ったイベントでした。
# by tetoyarama | 2008-03-08 22:50 | oyama

シカクラ

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建立寺でてぬぐい作りがあっている間に
少しぬけてテトラへもどる。


今日はテトラではシカゴクラブナイトというイベントがあっています。
開場は17時の早い時間。
シカゴクラブナイトとは
「聴くライブ」を と古賀竜太さんが続けているイベント。
今回は場所がテトラということもあり、場所に合わせてアコースティックバージョンのものが多い。
時間が早いのもあって 一面がガラスのテトラは明るくて、カーペットが敷いてあり、
すごくゆるやかな午後の時間が流れていた。
「ご自由にどうぞ」とお菓子が積んであったのが ほほえましい。
入ってきた人に声をかける古賀さん。
この人はいつも来た人ひとりひとりに声をかけて お礼を言う。


古賀さんも というかみんなこのへんでやっている人はそうなのだけど
普通に会社で働きながら
それ以外のところでイベントをやって たくさんのいいバンドを呼んで
そんなことをもうずっと続けている。
しかし古賀さんを見ていると
本当に好きなアーティストと 自分がやりたい企画を実現させていて
出演者との信頼があって
いつもものすごく楽しそうだ。
そのぶんものすごく大変だろうけど。

音楽が好きで やりたいことがあって、一緒に企何かしたい人が居て、
仕事は別にあるけど 仕事じゃないからこそ 本当に好きなことだけやれる。
全力で。

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私はとことこに戻らなくてはならなかったので
最初だけお手伝い・・・というか物販といいつつ座ってただけだけど。
小林亜希子さんと、植野さんを2曲目まで聞いて出た。

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イベントというのはその人の人柄がものすごく出るなぁと思った。

去年9月に行った「trop#1」の時の音源を やっと植野さんに渡すことができた。

ちなみにそのtropの時いった 能古の島の古賀さん。


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# by tetoyarama | 2008-03-08 22:40 | tetra

とことこツーリスト4

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その後手作りジーンズの店Chopper Toothへ。
若い男の人が一人でやっているお店。

ここでは自分だけのジーンズをセミオーダーできる。
そのブランドの何種類かのパターンから自分の体にあわせて好きなパターンをえらんで
糸の色やリベット、ポケットの形、皮パッチなどを好きなものをオーダーできる。
一つ一つ手作りで
ものすごく履き心地がいいともっぱらの噂。
しかも低価格。
いつもジーンズばかりをはいている身としては いつか一本・・・と思うのでした。

店の奥にミシンと店長の前田さんがいて お話を伺う。
もともと服をつくっていた前ださん。
なぜ店をもったのかというと「自分がはきたいと思うジーンズがなかったから」
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ここでお客さんとあれやこれや話しながら 
その人だけのジーンズをつくっていくんだなー

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さて 今日の最後の会場「建立寺」にて今日のまとめ。
本日の参加者にアンケートをかいてもらって、
今日見た春吉にかんするクイズをつくってもらいます。

その後、今日の思い出をもとに てぬぐい作り。

今、春吉にあるお酒屋さん「友添酒造」の2階にあるギャラリー「友添ギャラリー」にて てぬぐい展があっています。
ここで選ばれたてぬぐいは このてぬぐい展に展示されるとのこと。

みなさんがてぬぐいをつくっている間に、
建立寺の台所では 今日みなさんが柳橋や春吉で体験しながら集めてきた野菜や 魚や 豆腐(あっ!)を使って

夕飯の準備が・・・
# by tetoyarama | 2008-03-08 22:30 | oyama

とことこツーリスト3

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次に行く予定だったジーンズ屋さんが急用とのことで
時間が合わなくなったので
急遽他のチームと一緒に「大田屋仏具店」へ。
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仏壇屋さんなんて普通に考えても なかなか行く機会がないので、みんな興味津々。
たくさんの仏壇を 扉をあけて見る。
店長の大田さんがいろいろと説明をしてくれる。
やはり紫檀は高いなー
最近は次代の流れで
棚の上にも置けるようなシンプルなものがよく売れているらしい。
マンション暮らしの核家族でもOK!

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店長がおもむろに出してくれた御鈴。
これは 18金。時価300万。値段は時価なので 金の値段で
その日によって相場が違うらしい。
大相撲のトロフィーなどをつくっている職人さんがつくっているとのこと。
ここまでくると特注品なので 名前を入れたりすることもできるらしい。
ずっしりと 手になじむ。
そして

ものすごく

音がいい。


これは他に金メッキの鈴と普通の鈴と3つならべて聞き比べましたが、
ぜんっっっっぜん音が違う。
一回軽くたたくだけで 3分は音がつづく。
しかも音の波がちがう。

ガイドの岩本さんと「これだけでライブができるね」と
聞きほれました。


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2階の奥には職人の部屋があって、
ここで軽い修復などをしているとのこと。
机の引き出しに金ぱくが・・・
仏壇の値段はものによってかなり違いますが、一般の人が見ても「これとこれの違いは?」っというときが結構ある。
しかしそれはやはり使ってある素材や技術や もしくはつくっている職人が違うとか
そういう理由もあるらしい。

金箔は気温や湿気によって作業をしやすい日/できない日があるのだそうだ。
(この工房には巨大な温室度計があった。)
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# by tetoyarama | 2008-03-08 22:30 | oyama

とことこツーリスト2

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昔ながらの家や新しい家や 狭い狭い路地の残る春吉。
その路地をぬけながら 次の場所へ向かいます。
さあ行け!

旅の途中で出会った「学校に入れない二宮金次郎」

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これは前回「パシャパシャtrip」の収穫。

春吉は 古い建物と新しい建物 狭い道と(比較的)広い道 トタン屋根と高層マンション たくさんのものが混ざりあっています。
狭い道は本当に狭く、ひとがやっとすれ違えるくらいの道もあります。
そして押し寄せる再開発の波。
やはり 路地が狭く、昔から住んでる高齢者の方も多いため、
いざというとき救急車や消防車が通れる道がないことが問題になっているそうです。
今後大きな道が一本できるらしく、
現在もたくさんの場所で新しいビルが建設中であったり、
立ち退きのため店がどんどん閉店したりしています。

そんな中今回たちよらせていただいたのは
60年の歴史を誇る「平間饅頭店」
このお店も 再開発の立ち退きのため、今月いっぱいで閉店するそうです。

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ここでは平間さんにお店の歴史やこれからについてお聞きしました。

もともとおばあさんがはじめられた饅頭屋さんだそうで 平間さんで3代目。
道路ができあがったらまたこの土地に戻って店を出せるそうなので
それまで少し 和菓子つくりの勉強に出るとおっしゃっていました。
自分はまだまだ勉強中で、正直皮はあまり自信がない時もある
だけど「ばーちゃんが作り上げたあんこには自信をもっている 
皮がちょっとアレでもあんこれでごまかせるというか、それだけの力をもってると思う」という言葉に感動。もちろん皮もうまいです。
ばーちゃんのあんこの味は絶対に変えない
と平間さん
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平間サンが生まれるよりもっと前から使われていたかまど。
手作りかな

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60年使い続けられている 米粉を入れるための瓶。
年期が入っている。
「これだけは手放さないようにしようと思ってます」
# by tetoyarama | 2008-03-08 22:10 | oyama


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by tetoyarama
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